テクニックとコツ

【カメラマン泣かせ?】和室でのコスプレ撮影のコツとテクニック!

和室といえばシェアスタジオなどでも一般的なコスプレ撮影ではよく使われるシチュエーションです。鬼滅の刃や刀剣乱舞などの人気作品の撮影でも使用しますよね。

しかし和室での撮影を苦手とするカメラマンは意外と多いようです。
「なんかうまく色が決まらない…」
「構図が定まらない…」といった声をよく聞きます。

白ホリなどと違い、元々撮影用に光が回りやすい構造で作られていないので、どうしても撮りにくさを感じてしまうようですね。

今回は和室での撮影のコツや写真が変わるワンポイントテクニックを紹介しましょう。
覚えておくことで初めての和室撮影でも迷わず写真を撮ることができます。
また今苦手意識があるなら克服だってできますよ。

 

どうして和室は難しい?理由は照明と色合い

そもそもどうして和室を苦手とするカメラマンが多いのでしょうか?
理由としては和室独特の色合いにあります。

和室に付いている照明はオレンジかかっている場合が多く、また和室の畳の色合いと相まって、何とも言えない混ざり合った色になります。

そのため通常のホワイトバランスで撮影すると顔や衣装が全体的にオレンジかかってしまい、うまく撮影できません。
バウンス撮影などをしても、天井も木の色がそのままのことが多いので茶色い光となってしまいます。本来撮影で使いたい白色が和室にはどこにもないのです。

もう一つはなかなか構図が決まらないことです。
和室は基本的に障子と畳だけの空間になっている場合がほとんどですよね。

畳だけを入れて撮影すると全体的にのっぺりとした印象の写真
となってしまいます。
かといって障子を入れるほとんどの場合、逆光になってしまい、被写体の顔が暗くなってしまいます。

こうした和室独特の構造が撮影するのに難しさを感じる理由となっています。

 

和室のコツは二者択一!自然光を使うか使わないか。

そこで和室でコスプレ撮影を行う時のコツです。
まずは自然光を使うかどうかをはっきり決めましょう。写真の方向性をしっかり事前に決めるのがポイントです。

自然光を使うか使わないかによって、和室の写真の方向性は3つに分かれます。

  1. 自然光を入れて明るく撮る。
  2. 自然光を使わず、機材のライティングを使って暗めの雰囲気で撮る。
  3. 自然光を使わず、機材や照明のライティングを使って明るめに撮る。

このいずれの方向に写真を撮るかどうかを決めた上で撮影を行うようにしましょう。
それではこの3つの方向別に撮り方を解説します。

自然光を入れて明るく撮る!

和室の自然光は縁側に接している障子から入ってきます。
自然光を取り入れる場合はこの障子を開けてしまい、外からの自然光が入ってくる範囲で撮影を行います。必然的に雰囲気は明るく撮るオンリーの選択肢となります。

撮り方としては

  1. 自然光を横から入れながら、全体的に明るい範囲内で撮る。
  2. 自然光を逆光にして、被写体を暗い状態で印象的に撮る。
  3. 被写体は自然光に正面(外側)を向いてもらい、自分は外から和室を背景にして撮る。

このいずれかになります。

おすすめは3つ目の外から撮るパターンです。
一番被写体を影が出ずに明るく撮影することができますし、背景に和室を使うことで奥行きが出るのでのっぺりとした印象も受けません。
また庭から撮影するので、木の緑色などがあれば手前に入れてぼかすことでメリハリも付けられます。

自然光を使わず、機材のライティングで暗めに撮る!

この場合は、障子は開けずに室内に自然光を取り入れません。(最初から自然光が無いスタジオブースなどもありますね。)そして和室の照明は思い切って消してしまいます。
暗くなった空間で、ストロボやソフトボックスのライティングを使って撮影します。

被写体の顔周辺のみを明るくして、背景を暗く。全体的に妖艶な雰囲気で撮影します。
全体的に夜の和室で、ロウソクの炎だけで照らされているようなイメージですね。

ソフトボックスなどが無くても和室には和風のライトスタンドがある場合が多いですよね。それを生かせば、顔だけぼんやりと明るい撮影もできます。

背景が暗くなるような露出の調整と、暗い環境での撮影となるのでシャッタースピードやISOなどを細かく調整するのがこの撮影のコツです。

 

機材や照明のライティングを使って明るめに撮る!

この場合は、照明の色に合わせてまずホワイトバランスを注意して設定します。
自分が撮りたいイメージの色合いにした上で撮影を行いましょう。

元々付いている照明だけでは十分に明るさが回っていないと感じたら、ホワイトボックスやアンブレラなどで全体的に空間を明るく回すようにすると良いでしょう。

ストロボ+ディフューザーの組み合わせで、全体的に明るく撮ります。
ストロボの光を生かした明るい雰囲気の写真が撮影できます。

共通したコツは色とりどりの小道具!

やはり畳や木の壁だけの空間では単調な印象になってしまいます。
色鮮やかな布や番傘、造花などを入れて華やかな写真を撮るとより和風の良さを生かした写真にすることができます。
もちろん刀などのキャラ特有の小道具も見える位置に置いたり、持ったりしましょう。

元々の衣装が華やかなものも多いかもしれませんが、プラスアルファあると確実に写真に雰囲気が変わります。

 

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