- コスプレやポートレートでかっこよい雰囲気の写真が撮りたい…!
- ソフトボックスを使っているけど思ったように撮影できない…
- ソフトボックスについているグリッドってどんな効果があるの?
今回は、コスプレやポートレートでの定番撮影機材であるソフトボックスと組み合わせて使用するグリッドについて解説します。
グリッドとは、ソフトボックスを購入すると一緒についてくることも多い、アミアミのあれです。

見たことはあるけど実際にどんな効果があるか知らない方も多いかもしれません。
実際私自身も、詳しいカメラマンさんに聞くまで知らずに使ってしませんでした。
しかしうまく使いこなすことで、ソフトボックスを使う時の写真の撮り方の幅が大きく広がります。
ざっくり言うと明暗差の強い、カッコいい雰囲気の写真が撮れるようになります。
今回はそんなグリッドについて詳しく解説していきましょう。
この記事の内容
- ソフトボックスの関連アクセサリー「グリッド」の効果って?
- 実際にグリッドを使った時と使わなかった時の比較写真
- グリッドの使い方:装着方法、光の当て方など…
- グリッドは自作できる??
Contents
ソフトボックスの「グリッド」の効果について
グリッドとは、ソフトボックスと一緒に使う定番関連アクセサリーです。
Godoxなどの安いソフトボックスを買っても一緒に付属品として入っています。
「ハニカムグリッド」などと呼ばれることもありますね。
マジックテープを使ってソフトボックスの正面に装着して使います。
付属品であれば、元々のソフトボックスに合ったサイズのものが入っているので、他に何も使わなくてもセットさえすれば使用できます。

そんなグリッドを使った時の効果は大きく分けて2つです。
ソフトボックス+グリッドの効果
- 発光部分からの光の拡散性を抑えることができる。
- 光の方向をより直進的にできる。
つまり、被写体のみに光を集中的に当てることができ、写真の中で明暗差の表現をしやすくなります。
ソフトボックスは、元々被写体にあたるストロボの光を柔らかくして、肌をキレイに映す役割があります。
それに加えて、光が余分なところに拡散するのを防いで、光の方向を操りやすくできる効果もあります。
よく効果が比較される撮影機材であるアンブレラでは、光は空間全体に大きく広がってしまいますが、ソフトボックスは光が広がらずに集中的に当てることができます。
ソフトボックスとアンブレラの違いについての比較はこちらの記事を参考に。

グリッドはこういったソフトボックスの効果を、より強力に発揮するためのアクセサリーと考えてもらえればOKです。
光の当たる部分と当たらない部分(明暗差)を、よりはっきりと作り出してくれます。
実際にグリッドはどんな撮影に役立つの?
実際に私が「ソフトボックス+グリッド」を使うのは、以下のような撮影の時です。
全体として明るい雰囲気で撮影する時よりも、かっこいい雰囲気を演出したい時に使います。
ソフトボックス+グリッドの使用シーン
- 白ホリで背景をグレーなど暗くしたい時
- 黒ホリなど暗めの場所での撮影で、背景を明るくしたくない場合
- 被写体のみに光をスポットライトのように当てて、目立たせたい場合
被写体はしっかり明るく映っているのに、背景は暗い。
コスプレ撮影でもよく見かけるような写真は、多くが「ソフトボックス+グリッド」を使った効果を利用していると思います。
「明暗差のはっきりしたカッコイイ写真を撮りたい!」
そんな場合にぜひ使ってみましょう。
グリッドを使用時と未使用時を比較!
実際にグリッドを使って撮影した時の写真を見てみましょう。
光の広がり方や当たり方に変化がでているのがわかります。
いずれも設定やストロボは以下のままで撮った写真です。
- 光量 1/32
- 使用ストロボ GODOX AD200
- F2.8
- シャッタースピード 1/125
- ISO800
グリッドを使った時の写真

グリッド未使用時の写真

比較してみた結果は?
使った時の写真の方が全体的に暗くなっているのがわかるでしょうか。
また光の中心部から周辺分に当たっても暗くなっており、光の広がりが抑えられているのがわかると思います。
この光の拡散性の違いは、特に横から見るととても分かりやすいです。
〇グリッドありの写真

〇グリッドなしの写真

この光の拡散性の違いを活かして、使い分けることができるのがグリッドの特徴です。
グリッドの使い方を画像付きで解説!
グリッドの効果がわかったところで、次は使い方を解説しましょう。
グリッドのセット方法は以下の手順で行います。
ソフトボックス+グリッドのセット手順
- ソフトボックスを組み立てる
- マジックテープでソフトボックスの発光面にグリッドを付ける
- スキマがなるべく出ないようにする。
- 完成
セットしたソフトボックスは、基本的に発光面を正面、もしくは少し横向きにして被写体に当てて使用します。
セットと光の当て方を覚えれば、しっかりと活用することができます。
グリッドをソフトボックスにセット!
基本的にグリッドは、折りたたんだ状態でソフトボックスのセットの中に含まれています。
とりあえず最初は、ソフトボックスを組み立てましょう。

組み立てたソフトボックスの発光部分にグリッドをセットしていきます。
端がマジックテープになっているので、そのまま付けていけばOKです。
端から端でスキマがあかないように、しっかりとグリッドを伸ばしてセットします。
もしスキマがあると光がその部分から強く出てしまいます。

グリッドがしっかり張った状態にできたら完成です。

光の当て方
グリッドをつけた場合、ストロボを発光させると、ソフトボックスの発光部分の面積に合わせて、ほぼ直線的に光が広がります。
横に広がらずに直線的な光が伸びるので、とても操作しやすい光となります。
基本的はその光を被写体の顔に向かって当てればOKです。
もし背後に光を当てたくない場合は、被写体を壁から離れてもらうか、光を壁に向かって真正面に当てずに、横から被写体に当てるようにすると、背後に光が当たりません。
グリッドの自作方法!
グリッドは自作することも可能です。
グリッドの形に合わせて、黒くて光を遮断するものがあればOKです。
グリッドを自作するための材料としては黒色の厚手の紙(ケント紙など)や黒いストローを使う人が多いようです。
黒色の紙であれば、六角形や四角形の形の穴が開くように切っていきます。
黒いストローの場合は、ある程度の長さで切りそろえたものを何本もくっつければOKです。
一応100均やネットで買えるもので自作は可能ですが、手間がかかる上に、グリッドはバラ売りで購入しても安いアクセサリーなので、自作するより買った方が早いと思います。
サイズやメーカーによりますが、価格も2,000円未満で購入できます。
【まとめ】グリッドはソフトボックスの効果を強力にするアクセサリー!

今回はグリッドについての解説でした。
グリッドには、光の余計な拡散を防いで、操作しやすくなるソフトボックスの持つ効果を強力にできます。
さらにソフトボックスを買うと、ほとんどの場合一緒に付いてくるアクセサリーであり、簡単に使用できるのも魅力です。
「光の明暗差がくっきりしたカッコイイ写真が撮りたい!」
そんなカメラマンさんはぜひ使ってみてくださいね。


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