テクニックとコツ

自然光スタジオでのコスプレ撮影テクニック!【ふわっとした写真にするコツ】

コスプレ撮影で人気があるのが自然光がふんだんに入るスタジオです。

天窓や大きな窓があり、晴れていればそこから差し込む自然光によって、ライト等の機材による光よりも柔らかく肌の質感をよく映す光でふんわりとした雰囲気の写真が撮影できます。

「柔らかい光が入るのできれいな写真が撮れる!」として人気がありますが、自然光を利用するからこそ気を付けたいポイントもあります。

今回はそんな自然光スタジオで撮影する際のポイントを解説しましょう。

そもそも自然光スタジオってどんなもの?

自然光スタジオは、大きな窓や天窓から太陽光が差し込む構造になっているスタジオです。

全体的に白を基調とした内装となっており、太陽光が部屋全体を回りやすく、明るい雰囲気の写真が撮れることでコスプレ撮影でも人気です。

また雰囲気も白一色の部屋や木目調の壁、シンプルな作りの家具が設置されており、いかにも「おしゃれな部屋」といった雰囲気になっています。

主に女の子キャラやアイドルキャラの室内写真に使われることが多いです。

多くは都市部にあることが多く、マンションの一室をスタジオとして貸し出している場合もあります。

自然光スタジオで撮影する際に注意したいこと!

自然光スタジオで撮影する際に注意したいのは「太陽光」に依存した撮影となるので、室内であっても光の状況が変化するという点です。

太陽光を変化させるポイントをぱっと挙げるだけでもこれだけあります。

  • 時間帯によって
  • 太陽への雲のかかり具合によって
  • その日の天気によって
  • 季節によって
  • レイヤーさんの衣装の色合い(光を反射しやすい、しにくいなど…)

太陽光が遮断され、常にライトを使った一定の光で撮影できるスタジオと違い、自然光スタジオはそんな太陽光の影響を考えながら、設定や撮影状況を変えて撮影する必要があります。

そこが自然光スタジオの難しいところでもあり、逆に面白いところでもあります。

 

まず「光がどこから来るか」を見よう!

スタジオに入ったらまず行いたいのは、太陽光がどこから入ってくるかを観察しましょう。

太陽光が入ってくるのは主に窓からです。しかし窓の大小によっても光の入り具合が変わります。

もちろん大きい窓からは部屋全体に明るい光を回すような太陽光が入りますし、逆に小さい窓からは狭い範囲を強く照らすスポットライトのような光が入ります。スタジオによっては天窓から差し込む光を利用しているところもあるでしょう。

撮りたい写真のイメージによって、どこで撮影すると良いだろうかを考えるようにします。

窓を考えた場合の光と配置の関係!

よりわかりやすく考えてもらうために、窓の近くでレイヤーさんが立ってもらった場合の写真の出方を簡単に解説しましょう。

簡単に内容を先にまとめると「窓に対してどの方向で立ってもらうか」で写真の印象は大きく変わります。

また窓から近付けば近づくほど、それぞれの状況での光の強さは強くなります。

「光の入り方」と「光の強さ」を考えた上で、適切な場所での撮影をお願いすることが必要になります。

窓を背にして立ってもらった場合は「逆光」となる

窓を背にして立ってもらった場合は、背から光が入ってくる「逆光」の状態となります。

背後から光が来るので、被写体を目立たせて引き立たせることができますが、撮影する側にとっては正面が暗く、光の強さによっては顔が暗くなってしまい映らない場合があります。

「窓を背景に入れて…」というイメージでこの場合で撮影をお願いされることも多いのですが、自然光スタジオでは正直一番撮影しずらい状況になります。

この場合は、窓から入る光を反射させるレフ板や白いレフボードを置いたり、顔を明るくするためのライトやストロボ、露出の設定が必要となります。

窓の方向を向いてもらうと「順光」となる!

逆にカメラマンが窓を背にして立ち、レイヤーさんが窓の方に向かって顔を向けた場合は「順光」となります。この場合は顔が明るくなり、カメラマンにとっては撮影しやすい状態となります。

この時に注意したいのは、窓から入り込む光の強さです。あまりに光が強いと顔は強く照らられてどうしても強すぎる印象の写真となります。また眩しくて目が開けづらいと言われるかもしれません。

カーテンを閉める、窓から距離を置いてもらうなど、光の強さを調整する必要があります。

また窓が背景とならないので、写真を撮る時の背景にも気を配る必要があります。荷物が置いてあったり、他のレイヤーさんが映ったりしていてはせっかくの自然光スタジオが台無しです。

窓から横向きにすると「斜光」になる!

窓に対して横向きになる場合は、半分だけに光が入る斜光となります。この場合は顔の半分が明るくなり、逆に窓と反対方向の顔は暗くなります。どのくらい明るさが変わるか光の強さによって変わります。

斜光での撮影では暗くなる顔半分に対するアプローチが必要になります。

反対側にレフ板を置いて光を反射させて、顔半分を明るくする。窓の方向に顔だけ向いてもらい、顔全体が明るくなるようにする。などの対策が必要になります。

また順光の場合と同様に、背景に気を付けて撮る必要もあります。

 

憧れのふんわりした雰囲気の写真を撮るテクニック!

ここまで窓から光を取り入れた場合、配置によってどんな写真が撮れるかを解説しました。窓から入る自然光の影響を掴んで、バランスの取れた位置での撮影をお願いするようにしましょう。

ここからは自然光スタジオで好まれる「ふんわりとした雰囲気」の写真の撮り方を解説しましょう。その前にふんわりとした雰囲気の写真とはどういったものかを理解しておきましょう。

  • 光が一か所に強く集中せず、全体に回っている。(光が柔らかい)
  • 影になっている部分が無く、全体的に明るい。
  • コントラストが浅め
  • 肌が綺麗に映っている

コスプレ撮影で求められる「ふんわりとした雰囲気」の写真は具体的に上記のような特徴が求められます。このような特徴が出る写真の撮り方として使えるテクニックを解説していきましょう。

柔らかい光を取り入れる!

撮影時に「光が固い、柔らかい」というのを聞いたことがある方もみえるでしょう。

「光が固い」とは、光が強く集中して、そこの周辺だけが強く明るくなっている状態です。その場所以外は、影が付いてしまうぐらい明暗差がしっかりと出てしまいます。

「光が柔らかい」とは、全体的にそれほど強くない光が回っており、全体を通じて影が無い状態のことを言います。

ふんわりとした雰囲気の写真を目指すには「光が柔らかい状態」であることが前提です。

柔らかい光を取り入れるには、窓から入る光に注目します。

窓が大きく、全体的に強くない光が入っている状態ならOKです。

窓が小さいもしくは外が明るすぎて入ってくる光が強い時は、カーテンをして光を全体に拡散する柔らかい光に変える必要があります。

カーテンをすることによって、窓から入る強い光を抑えられて、部屋全体に拡散する柔らかい光に変えることができます。

カーテンが無い場合は、白い布などでも代用できますが光を完全に遮るものは自然光が入ってこなくなってしまうのでNGです。

部屋全体に光を回す!

窓から入る光を柔らかいものに変えたなら、今度は全体に柔らかい光を回す工夫をしてみましょう。

具体的には窓に向かい合う形で白レフ板や白い大きなレフボードを置いて、光を反射させます。

こうすることで窓から入った光がレフ板に反射されて、壁に反射。そこからまた床に反射するなどのバウンスを行い、部屋全体に柔らかい光を回すことができます。

コントラストとホワイトバランスの調整

柔らかい光を作ると同時に、カメラの設定も同時に工夫すると良いでしょう。詳細設定でコントラストを落としてみると色合いや影が抑えられた雰囲気の写真が撮れます。

またホワイトバランスもオートだけではなく、太陽光モードに切り替えてみたり、強さ自体を変更してみたりなどの工夫も必要です。

こればっかりは撮ってみないとわからないので、本格的に撮影に入る前に「確認で何枚か撮らせてください」と言って撮った写真を見ながら調整を行うと良いでしょう。

機材を使う場合は、直接強い光が当たらないようにする。

どうしても自然光がうまく全体に回らない、明暗差が強すぎて横の影部分を明るくしたい。そんな場合はライトを利用することになるかもしれません。

その時に直接ストロボなどのライトが当たると自然光がメインの中、違和感がある明るさの写真になってしまいます。

ライトを利用する場合は、同じく柔らかい光を作るソフトボックスやディフューザーを使用すると良いでしょう。

簡単にふんわりとした写真を撮れるおすすめの配置!

ここまで説明した内容を踏まえて、最後に自然光スタジオで一番簡単に「ふんわりとした写真」を撮れる配置を解説します。

まずはレイヤーさんを窓から少し離して、横向きにさせてもらいます。ちょうど光の入り具合は「斜光」となります。

そして挟みこんで、窓と向かい合う形にレフ板などの反射物を設置します。

「一番端:窓」  「間:レイヤーさん」  「端:反射物」

このような配置になります。

これが最もオーソドックスで簡単な自然光スタジオでの配置です。

あまり面積の無い自然光白ホリなどでは図らずともこの配置で撮影できるように小道具など設置されていることも多いですね。

ぜひ参考にしてみてください。

【まとめ】自然光スタジオを得意にしよう!

今回は自然光を利用したスタジオ撮影での気を付けたいポイントと「ふんわりした雰囲気の写真」を撮る誰でもできる簡単なテクニックの解説でした。

ポイントをもう一度まとめてみると…

  1. 自然光スタジオではどこの窓から光が入ってくるかを観察する。
  2. 窓に向かってどこに配置してもらうかで、写真の「光の入り方」が変わる。
  3. 窓からどれくらい近いかで「光の強さ」が変わる。
  4. 柔らかい光を室内全体に回すことで「ふんわりとした雰囲気の写真」になる。

となっています。

ぜひとも自然光スタジオでの撮影ポイントを押さえて、女の子キャラやアイドルキャラのコスプレ撮影に好まれる写真を撮影できるカメラマンを目指しましょう。