- ライトスタンドって色々あるけど…結局どれがいいの??
- ライトスタンドを選ぶ時のポイントって何?
- 実際にカメラマンの目から見て使いやすいライトスタンドが知りたい!
今回はポートレートやコスプレ撮影など人物撮影をメインにするカメラマンさん向けに、おすすめのライトスタンドをまとめてみました。
ピンからキリまであるライトスタンドの中から、用途や機能別におすすめを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
- ライトスタンドって本当に必要?どんな効果があるの?
- ライトスタンドを選ぶ時に見るポイント8つを完全紹介
- 実際に使ってみて良かったおすすめのライトスタンド7選
- ライトスタンドの実際の使い方を写真付きで解説
- ライトスタンドを活用する周辺機材のまとめ!
私自身、コスプレ撮影をするカメラマンとして4年以上活動してきました。

ストロボやソフトボックス、アンブレラなどライトスタンドを必要とする機材を使う中で、今まで3種類のライトスタンドを使ってきました。

今までライトスタンドを使い倒してみた経験から、それぞれの違いや良いところや・悪いところもレビューしつつ、本当におすすめできるライトスタンドを紹介していきます。
Contents
ライトスタンドって本当に必要?どんな効果があるの?

ポートレートやコスプレ撮影など、人物撮影をするならライトスタンドは必須機材とも言えます。
なぜならストロボとライトスタンドを組み合わせることで、人物撮影のレベルが大きく上がるからです。
Twitterで流れてくるような魅力的な写真は、ほとんどがストロボ+ライトスタンドを使っていると言っても良いでしょう。
以下に主なメリットを挙げてみましょう。
ライトスタンドを使うメリット
- ライトスタンドの高さを調整して、ストロボの光を被写体の顔に当てることができる。
- ストロボの角度を自由に調整することができる。
- アシスタントなしでもストロボを、ある程度好きな位置に置くことができる。
- ソフトボックスやアンブレラなどディフューザーとの組み合わせが可能になる。
- 手持ちしなくてもストロボを固定できる。疲れない。
- 安定してストロボを固定できる、落したりする心配が無い。
一言で言うとライトスタンドがあると、好きな場所や方向、角度から思い通りにストロボ光を被写体に当てることができます。
ストロボをより自由に、効果的に使うことが可能になるというわけですね。
もちろんライトスタンドが無くても、カメラのホットシューにストロボをつけるクリップオンストロボや手持ちストロボでもある程度ストロボの効果は発揮できます。
しかしストロボを自由な位置に配置できるライトスタンドを使った方が、より自由に効果的にストロボを使えるのは想像通りですよね。
三脚で代用は可能?

ライトスタンドと似た機材で三脚があります。
形状も良く似ていますし、しばしば同じように扱われることもあります。
どちらも撮影機材の高さを固定でき、好きな場所に置くことができるアイテムです。
三脚とライトスタンドは同じように使えるのでしょうか?
またどちらを選ぶのが良いのでしょうか?
端的に言うと、ストロボと組み合わせるならライトスタンドを選んだ方が良いです。
その理由を以下にまとめてみました。
三脚ではライトスタンドを代用できない理由
- 三脚は角度制限があり、ストロボを思い通りに動かせない。
- 角度に制限があり、ソフトボックスやアンブレラなどと相性が悪い。
- 三脚は重たくて、取り回しが悪い。場所移動を頻繁に行う人物撮影では使いにくい。
三脚とライトスタンドとの違いをまとめると以下のようになります。
三脚とライトスタンドの違い
- 脚の長さ=三脚の方が長く、設置面積が大きい。ライトスタンドの方がコンパクト。
- 先端部分の違い=三脚は雲台、ライトスタンドはオスダボ。
- 雲台部分の違い=三脚は角度に制限がある。ライトスタンドは制限無し。
- 全体の重さ=三脚の方が重い。ライトスタンドは軽い。
- 収納時の大きさ=三脚の方が折りたたみしても大きい。
- 安定性=三脚の方が重く、設置面積が大きいため、安定はする。
このような違いがあり、人物撮影でストロボを使うには、ライトスタンドと組み合わせるのが一般的です。
三脚は安定性に優れますが、どちらかというと星空や夜景を写すのに、カメラを固定して、シャッタースピードを遅くしても手ブレを防ぐために使われる機材です。
ライトスタンドを選ぶ時に見るポイント8つを完全紹介

ライトスタンドと言っても、様々なメーカーが数多くの種類を販売していますよね。
たくさん種類がありすぎて、どれを選んだら良いかわからない…という状態ではないでしょうか?
そんな数多くのライトスタンドの中から、自分にぴったりのライトスタンドを選ぶために、見るべきポイントを解説します。
ライトスタンドを選ぶ際に見るべき8つのポイント
- 種類で選ぶ=エアクッション式、バネ式、手動式
- 伸縮ロックで分ける=ネジ式、ロックナット式、レバーロック式
- 伸ばした時の高さ
- 折りたたみ時の大きさ
- スタンド自体の重さ
- 材質=アルミorカーボン
- 耐荷重
- 設置面積
①種類で選ぶ=エアクッション式、バネ式、手動式
ライトスタンドは、スタンドの高さを調整するポールの内部の構造によって3種類に分けることができます。
この違いは、伸縮ロックと呼ばれる高さを調整する部分を操作する際に、ライトスタンドがどのように動くかで変わります。
違いは以下のようになっています。
エアクッション式
- 伸縮ロック部分を緩めると、ゆっくりとしたスピードでポールが降りてくる。
- 重みで一気に降りてくる心配がなく、機材を壊す心配が無い。
- 価格は他の種類に比べると高め。
バネ式
- 伸縮ロック部分を緩めると、一気にポールが降りてくる。
- 一気に降りてくるが、底部がバネになっており、重みで機材やスタンドが壊れる心配が無い。
- 素早く機材を調整、撤収させることが可能。
手動式
- 伸縮ロック部分を緩めると、一気にポールが降りてくる。
- 底部にネジ等が無く、注意しないと重みによる衝撃がかかってしまう。
- 一気に降りてきた際に、大きな音が出ることもあるので注意
- 一番多く見る種類でかつ価格も安い。使い方に慣れれば大丈夫。
使い勝手を考えると、エアクッション式やネジ式を選びたいところですが、結局は価格の関係で手動式を使う機会が多くなりそうです。
伸縮ロックをポールを持ちながら下げるなど、使い方に多少のコツはあるものの、慣れれば問題はありません。
②伸縮ロックで分ける=ネジ式、レバーロック式、ロックナット式
伸縮ロックとは、ライトスタンドの高さを調整する際に緩めたり、締めたりの操作を行う部分です。段数と同じ数が付いています。
ネジ式
ネジ式は、伸縮ロック部分が少し出っ張っている形が特徴。
ネジ部分を回して調整を行います。ちょっと特殊な使い方ですが、ネジ部分にリュックなどの荷物を引っかけて、風によるライトスタンドの転倒防止策もできます。

レバーロック式
レバーロック式は、他に比べて一番操作が簡単で、レバーを開くことで緩める・閉じることで締めるの操作が可能です。調整にコツがいらず、初心者にもおすすめで便利ですが、若干価格も高い印象があります。

ロックナット式
ロックナット式は、コンパクトで軽いライトスタンドや安価なスタンドによく見られる方式です。ナットを回すことで緩めると締めるを調整します。

ロックナット式は一番使い方に注意が必要です。
調整が十分でないと、撮影中に徐々にポールが降りてきてしまったり、機材の重みに耐えられず、一気に降りてきて、スタンド全体に衝撃がかかってしまうこともあります。
③伸ばした時の高さ=被写体+20~30cm程度が目安

ライトスタンドを伸ばした時の高さです。「最大高〇〇cm」と表示されていたり、段数の多さで見分けることができます。
もちろん最大高が高ければ高いほど撮り方には幅を作ることができます。
おおむね自分が撮りたい被写体のプラス20~30cmまで幅ができる高さのものを選ぶようにしましょう。
私の場合は、被写体は女性がほとんどなので、190cm程度の高さのものを選んでいます。
少し上から包み込むようなライティングをしたい場合でも十分な高さです。
④折りたたみ時の大きさ(収納高)=コンパクトなものがベスト

折り畳んだ時の大きさは「収納高」で表されます。
ライトスタンドは使わない時、コンパクトに折り畳んで持ち運びが可能です。
この時の折りたたみ時の大きさでも差が出る場合もあります。
小さいものでは、40~50cm程度になるので、少し大きめのリュックやキャリーケースにならすっぽりと入れることもできます。
ただし大きいもの選んでしまうと、キャリーケースからはみ出して運ぶ羽目になったり、別途専用のカバーバッグを買うことになるので注意しましょう。
一般的にはコンパクトであればあるほど、価格は高めになります。
⑤スタンド自体の重さ=持ち運びやすさか安定感か?

スタンド自体の重さもモノによってかなり違いがあります。
軽いものでは500~600g程度のものもありますが、逆に1㎏を超えるような重さのものもあります。
もちろん軽量の方が持ち運びしやすいのですが、逆に軽すぎるライトスタンドはどうしても風に弱く、転倒しやすいというデメリットもあります。
ここは好みや風の影響を受けやすい屋外での撮影機会が多いかで選ぶ必要があります。
⑥ライトスタンドの材質 アルミorカーボン
ライトスタンドの材質も違いがあります。
大きく分けて、アルミ製とカーボン製に分けられます。
アルミ製ライトスタンドの特徴
- 重量は比較的重め。価格は安め。
- 耐荷重が大きく、機材の組み合わせがしやすい。
- 金属製なのでサビや腐食、金属疲労が発生することがある。
カーボン製ライトスタンドの特徴
- 重量はかなり軽め。価格は高め。
- 耐荷重は小さめで、ライトな機材での取り回しを重視している。
- 樹脂のため、サビや腐食、金属疲労は発生しない。
⑦耐荷重

スタンドが、どのくらい機材の重さに耐えられるかどうかです。
例えオーバーしているとすぐに折れて壊れてしまう…といったことはありませんが、劣化の原因となるのは事実です。
大型のストロボやディフューザーを使う場合には、それなりの耐荷重が求められます。
しかし耐荷重が大きいものは、スタンド自体の重量も重くなりがちです。
耐荷重は1.5kg程度~8㎏程度までスタンドによってそれぞれ差があります。
下に主な機材の重量の参考を載せておきますので、耐荷重を選ぶ際の目安にしてください。
ライトスタンドと組み合わせる機材のおおまかな重量一覧
- クリップオンストロボ(Godox TT600)…約400g
- S型ブラケット…約400g
- 小型モノブロック(GODOX AD200)…バッテリー等込みで約950g
- 一般的なソフトボックス(Godox 60×60cm)…約600g程度
- 大型ソフトボックス(Godox 深型ソフトボックス)…金属部品があると2kg以上
- アンブレラ…サイズによるがおよそ500g程度
⑧設置面積…大きいほど安定はするが、邪魔になる

脚を広げた時にどれくらいの面積幅をとるかを表します。
大きい方が安定はしますが、その分場所を占拠してしまうので、コスプレイベントやロケ地では邪魔になってしまうこともあります。
およそ70cm程度が一般的で、大きいものでは1m程度になります。
【レビューもあり】おすすめのライトスタンド7選!
ここまでライトスタンドのメリットと選ぶ際に見るポイントを解説しました。
ここからは実際に私が使ったことがあるものを中心にしつつ、スペックや機能を見て「使いたい」!と厳選したおすすめライトスタンドを7種類を紹介します。
価格や機能、スペックはもちろん…
実際の使い方のシーンを想像しながらまとめてみたので、ぜひ参考にしてくださいね。
厳選したおすすめライトスタンド7選
- 激安!最初の1本に!NEEWERプロライトスタンド
- おしゃれ!コスパ◎!FOSOTOライトスタンド
- 屋外におすすめ!手持ち切り替えも可!マンフロット ナノポールライトスタンド
- 耐荷重重視ならコレ!Selens ヘビーデューティライトスタンド ステンレスチール製 280cm/9ft
- ロックナット式で安くて使いやすい!ETSUMI ライトスタンドM 3段 E-2037
- 高品質に定評のあるコメット製 COMET CMS-4Bミニスタンド
- 人気カメラマンイルコ氏のおすすめ!!Nissin ニッシンデジタル スーパーライトスタンド DX LS-65C(小型ストロボ用、カーボン製)
①激安!最初の1本に!NEEWER プロライトスタンド
まず最初に紹介するのはNEEWER(ニーワー)の「プロライトスタンド 6.23ft(190cm) 」です。
プロライトスタンドの名前に反して、最大の特徴はとにかく価格が安いこと。
Amazonでは1本2,000円程度。2本セットなら3,000円程度で買うことができます。
レビューも400以上ついており、人気のあるライトスタンドと言えます。
私自身も最初に使ったのは、このライトスタンドでした。
使用感としては、普通にライトスタンドとして使う分には全く問題無し。
安くても特に機能が劣るとかそういった不満は全くありませんでした。
しかし、やはり値段は値段。使い出して3ヶ月程度で脚部分のネジが取れてしまい、紛失してしまったために使えなくなってしまいました。

とはいえ使用感は全く問題なく使えますし、人によってはもっと長持ちさせることもできると思います。(私の場合は重たいAD200をガンガン付けてかなり無理した使い方でした)
何より1本で他のライトスタンド2~3本分の価格はやはり魅力的です。
- 機材を揃えたいけど、高くてなかなか手が出ない…
- ライトスタンドにそこまでお金をかけたくない…
- とりあえずまず最初の1本を探している…
- 今使っているライトスタンドのサブとして使いたい!
そんな方にはおすすめできる、とにかく安いライトスタンドです。
商品名 | NEEWER(ニーワー)「プロライトスタンド 6.23ft(190cm) |
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販売価格 | Amazon等で2,000円前後(2021年2月現在) |
種類 | エアクッション式 |
伸縮ロック | ネジ式 |
最大高 | 約190cm |
収納高 | 約68cm |
スタンド重量 | 1.14kg |
材質 | アルミ製 |
設置面積 | 約67cm |
耐荷重 | 約6kg |
メリット | とにかく安いこと。セットで買うとさらに安い! |
デメリット | 耐久性に不安(私の場合は3ヶ月で破損) |
②おしゃれ!コスパ◎のFOSOTO ライトスタンド
- 「さっきのNEEWERの激安品より、もう少ししっかりしたライトスタンドが欲しい!」」
- 「あんまり高くなくて、もうちょっとかっこいいライトスタンドが欲しい!」
そんな方におすすめなのがイタリアの機材メーカー、FOSOTOのライトスタンドです。

私自身も2年以上メインとして使っているライトスタンドです。
こんなところが気に入っています。
- 壊れにくい!(1年半使って故障無し)
- おしゃれなデザイン!
- 軽くて使いやすい!
- コスパ良い!1本5,000円程度!
と非常に気に入っているライトスタンドです。
商品名 | FOSOTO ライトスタンド |
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販売価格 | Amazon等で5,000円前後(2021年2月現在) |
種類 | 手動式 |
伸縮ロック | ロックナット式 |
最大高 | 約220cm |
収納高 | 約49cm |
スタンド重量 | 620g |
材質 | アルミ製 |
設置面積 | 約67cm |
耐荷重 | 約3kg |
メリット | 激安品より耐久性あり!脚のデザインがおしゃれ!軽い! |
デメリット | 軽いので屋外使用時の転倒に注意! |
もっと詳しく知りたい方は、こちらにレビュー記事を書いていますので参考にしてください。

③屋外におすすめ!手持ち切り替えも可!マンフロット ナノポールライトスタンド
- 「屋外でライトスタンドを使いたい!」
- 「外でライトスタンドを使っていると風で倒れそうで心配…」
そんな方には「マンフロット(Manfrotto)ナノポールライトスタンド」がおすすめです。

特徴としては、凸凹のある屋外でも安定設置が可能なことです。
3本ある脚のうち1本の長さが調節できて、斜面になっている場所でも安定設置することができます。
また伸縮ロックがネジ式なので、この部分にリュックなどを引っかけて風による転倒防止対策ができます。

もう一つ最大の特徴としては、ポール部分の取り外しが可能で、手持ち式に切り替えができるということ。

アシスタントに持ってもらい、自由な位置からストロボを当てることができたり、ライトスタンドが使えないコスプレイベントやロケでは素早く手持ちへの切り替えができます。
1本あるだけで、使い方に工夫ができる1本2役のライトスタンドとしておすすめです。
商品名 | マンフロット(Manfrotto)ナノポールライトスタンド |
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販売価格 | Amazon等で20,000円前後(2021年2月現在) |
種類 | 手動式 |
伸縮ロック | ネジ式 |
最大高 | 約190cm |
収納高 | 約49cm |
スタンド重量 | 約1kg |
材質 | アルミ製 |
設置面積 | 約100cm(脚の長さで調整可能) |
耐荷重 | 約1.5kg |
メリット | 屋外使用に便利!手持ちへ切り替え可能!おしゃれなデザイン |
デメリット | 耐荷重が少ない。 |
こちらもレビュー記事を書いたので、より詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

④耐荷重で選ぶならコレ!Selens ヘビーデューティライトスタンド ステンレスチール製 280cm/9ft
- 「がっつり撮影機材を使いたい!
- 「とにかく丈夫なライトスタンドが欲しい!」
そんな方にはSelensのステンレス製のライトスタンドがあります。
アルミやカーボンではなく、がっつりと鋼色のステンレス製のライトスタンドです。
耐荷重は驚愕の15kg。スタンド重量は約2.4kg。
ステンレス製でサビや腐食に強いというとにかくガテン系のライトスタンドです。
大型のソフトボックスやアンブレラ、モノブロックなどをがっつり使いたい方向けのライトスタンドです。
商品名 | Selens ヘビーデューティライトスタンド ステンレスチール製 280cm/9ft |
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販売価格 | Amazon等で2本セットで6,600円前後(2021年2月現在) |
種類 | バネ式 |
伸縮ロック | ネジ式 |
最大高 | 約280cm |
収納高 | 約95cm |
スタンド重量 | 約2.4kg |
材質 | ステンレス製 |
設置面積 | 記載なし |
耐荷重 | 約15kg |
メリット | 耐荷重が圧倒的。重たいので安定性あり。サビや腐食に強い。 |
デメリット | 重たいので屋外使用が難しい。スタジオ設置向き。 |
⑤レバーロック式で初心者におすすめ!ETSUMI(エツミ) ライトスタンドM 3段 E-2037
伸縮ロックで一番使いやすいのはレバーロック式のライトスタンドです。
ネジ式やロックナット式は、締めが緩いといきなりポールが落ちてきたり、最悪の場合機材やスタンドを破損させてしまうこともあります。
使い方に慣れた私でもたまにうっかり締めを緩くしてしまうこともありますね。
しかしレバーロック式のライトスタンドは、ちょっと価格が高いものが多い印象。
そんな中、この「ETSUMI(エツミ) ライトスタンドM 3段 E-2037」は4,000円程度という低価格で買うことができます。
- まだライトスタンドの扱いに慣れていない方で最初に1本を探している。
- 安くて使いやすくて、そこそこの品質のものを探している。
そんなカメラマンさんにおすすめの1本です。
商品名 | ETSUMI ライトスタンドM 3段 E-2037 |
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販売価格 | Amazon等で4,300円前後(2021年2月現在) |
種類 | 手動式 |
伸縮ロック | レバーロック式 |
最大高 | 約205cm |
収納高 | 約72cm |
スタンド重量 | 約1kg |
材質 | アルミ製 |
設置面積 | 不明 |
耐荷重 | 約1kg |
メリット | レバーロック式で使いやすい。価格が安い。 |
デメリット | 耐荷重が1kgと少な目 |
⑥高品質に定評のあるコメット製 COMET CMS-4Bミニスタンド
コメットは撮影機材メーカーの老舗といえる存在で、高品質な機材が揃っていることに定評があります。
全体的にコメットの機材は価格が高めですが、このライトスタンドは1万円以内のそこそこ手頃な価格な価格で買うことができます。
- すぐに壊れるようなライトスタンドは嫌!
- 品質のしっかりしたライトスタンドが欲しい!
そんな方におすすめできる高品質なライトスタンドです。
商品名 | COMET CMS-4Bミニスタンド |
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販売価格 | Amazon等で9,000円前後(2021年2月現在) |
種類 | 手動式 |
伸縮ロック | ネジ式 |
最大高 | 約210cm |
収納高 | 約64cm |
スタンド重量 | 約1.15kg |
材質 | アルミ製 |
設置面積 | 73cm |
耐荷重 | 約2kg |
メリット | 高品質に定評のあるコメット製 |
デメリット | 同スペックのライトスタンドに比べると価格は高め |
⑦人気カメラマン!イルコ氏のおすすめ!ニッシンデジタル スーパーライトスタンド DX LS-65C
プロが使っているような機材を使ってみたいならこちらのライトスタンド。
「Nissin ニッシンデジタル スーパーライトスタンド DX LS-65C」がおすすめです。
youtubeでも人気のカメラマン、イルコさんも動画の中で「最高のライトスタンド」としておすすめしています。
特徴をまとめると以下の通りになっています。
- 伸縮ロックに従来よりも軽い力で調整可能な回転式ロックリングを採用。
- 脚部分もカーボンでサビや腐食しない。
- 815gと軽いのに耐荷重は3㎏と十分。
- 付属品でバッテリーホルダー付き
まさにプロも愛用するようなハイスペックなライトスタンドと言えますね。
- プロが使うような満足できる1本を探している!
- 室内でも屋外でも気にせずガンガン使えるライトスタンドが欲しい!
- 他のカメラマンと差を付けたい!
そんな方はぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
商品名 | Nissin ニッシンデジタル スーパーライトスタンド DX LS-65C |
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販売価格 | Amazon等で17,000円前後(2021年2月現在) |
種類 | 手動式 |
伸縮ロック | 回転式ロックリング(従来よりも軽い力で調整可能) |
最大高 | 約270cm |
収納高 | 約60cm |
スタンド重量 | 約815g |
材質 | カーボン製 |
設置面積 | 記載無し |
耐荷重 | 約3kg |
メリット | 軽いのに耐荷重が大きい。最大高も高い。イルコ氏のおすすめ |
デメリット | やはり価格は高め |
ライトスタンドの使い方を写真付きで解説
ここからは、これからライトスタンドを揃えるカメラマンさん向けに、実際のライトスタンドの使い方を写真付きで解説していきます。
基本的にライトスタンドは以下の手順で使います。
ライトスタンドの使い方手順
- 折り畳みから広げて地面に設置する
- 伸縮ロックで高さを調整する
- 先端オスダボにS型ブラケットをセットする
- ディフューザーをセットする
①折り畳みから広げて地面に設置する
まずは脚部分を広げて固定していきます。
広げて地面に置いたら、根元部分のロックを調整して固定します。

脚をより広げたい時も、根元部分のロックを緩めて広げます。
なるべく地面と平坦を意識して、そこからちょっと浮かすようにすると安定感が増します。

脚をなるべく地面に付けた方が安定しますが、緩めすぎて真ん中のポール部分が地面に付いてしまうと安定しませんので注意しましょう。

②伸縮ロックで高さを調整する。
ライトスタンドの各部分にある伸縮ロックで高さを調整します。
まずは機材をセットしやすい高さに調整して、機材セット後に被写体の顔から少し上の高さまで調整します。

高さを調整する時は、先端部分よりもなるべく根元に近い方の伸縮ロックを調整した方が良いです。先端部分は細くなっているので、あまり伸ばしすぎると不安定になります。
③先端オスダボにS型ブラケットをセットする
機材とライトスタンドを組み合わせるには、S型ブラケットが必需品です。
先端のオスダボをS型ブラケットの穴に組み合わせます。


これで機材をセットする準備ができました。
④ディフューザーをセットする
S型ブラケットがあれば、ストロボやソフトボックスやアンブレラなどと組み合わせることができます。


ライトスタンドの転倒防止策はどうすれば良い?
屋外でライトスタンドを使用する際に心配なのは、風による転倒ですよね。
場合によっては、ストロボなどの高価な機材が壊れてしまうこともあるので注意です。
ライトスタンドの転倒防止は以下のような方法で防ぐことができます。
ライトスタンドの転倒防止策
- 伸縮ロック(ネジ式)にリュックなどを引っかけて重しにする。
- 脚部分に重しを置いて支える。
- 誰かにライトスタンドを持ってもらう。
一番有効なのは誰かにライトスタンドを持ってもらうことですが、いつもアシスタントがあるわけではありませんよね。
覚えておきたいのは、重しを使った転倒防止策です。
伸縮ロックにカバンを引っかけて重しにする方法の他、脚部分の重しを置いて支えるのも有効です。
重しになれば大丈夫なので、撮影用のしっかりしたものでなくてもカバンなどでもOKです。私もいつも自分のカバンとレイヤーさんのカバンを置いて撮影しています。

脚に付けて床の傷つきを防止できるカバー
撮影スタジオに行くと
「ライトスタンドに脚カバーを付けてください。」と言われることがあります。

そんな時は家具用に100均などで販売している脚カバーを使えばOKです。
チェアソックスという名前で販売されていますね。
普段から室内使用の際に使えるように用意しておくと良いです。
ライトスタンドと組み合わせる機材のおすすめ!
ライトスタンドは他の機材と組み合わせることで効果を発揮します。
私自身が使っているものを中心に、周辺機材についてもおすすめの機材を紹介します。
ライトスタンドと組み合わせる主な機材一覧
- ストロボ
- ソフトボックス
- アンブレラ
- S型ブラケット
- キャリーケース
ストロボ
私はGodoxというメーカーのストロボを使用しています。
カメラメーカーのストロボに比べて、価格が安く揃えやすいのが特徴です。
特にAD200は、圧倒的なコスパとおすすめできるストロボです。
かなり使っているカメラマンさんも見かける人気のストロボです。

ソフトボックス
被写体に柔らかい光を送るためのディフューザーです。
また光を方向性を付けて操りやすいので、写真に明暗差を表現することができます。
「パキっとしたかっこいい写真」を撮りたいならソフトボックスを使いましょう。

アンブレラ
ソフトボックスと同じくディフューザーの一つです。
ソフトボックスに比べ、光の拡散性が強いので写真全体を明るくすることができます。
「ふんわりとした雰囲気の写真」を撮るならアンブレラを使いましょう。

S型ブラケット
これは特にこだわる必要はありません。
何を選んでも同じように使えます。安いGodox製などで十分です。
キャリーケース
ライトスタンドはキャリーケースに入れて運んだ方が良いです。
裸で持っておくとポールが伸びてきてしまったり、故障や事故の原因になります。
キャリーケースもピンからキリまでありますが、スタンドや一緒に入れるアンブレラの本数、また折りたたみ時の高さ(収納高)で決めると良いでしょう。
私の場合は、ライトスタンド3本・アンブレラ4本が入るキャリーケースを使っています。
【まとめ】ライトスタンドは人物撮影の必需品!

今回はライトスタンドのおすすめを紹介しました。
一口にライトスタンドと言っても、本当にたくさんの種類があります。
紹介した7種類の中からでも迷ってしまうかもしれません。
おすすめはまずは安いものから使ってみることです。
基本的にライトスタンド自体の使い方は変わらないので、安いものでも高いもので本来の機能は変わりません。
実際に使っていく中で、何か不満を感じたり、「もっとこうだったらいいのに!」と感じたら、それに見合ったライトスタンドを再度揃えると良いでしょう。
ぜひライトスタンドを使って、人物撮影のレベルをさらにアップさせていきましょう。
【おまけ】撮影機材を少しでも安く買う裏技!!
カメラ、レンズ、ストロボ…その他撮影機材ってどうしても高いですよね。
こちらの記事では、そんな撮影機材を安く買うための方法を公開しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


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