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【レビュー】GodoxAD200とAD200proの違いを解説!

ad200とAD200PROの違い解説
  • GodoxのAD200ってproがあるけどどう違うの?
  • どっちを買ったら良いか迷っているけど…違いを教えて!

今回は人物撮影を行うカメラマンさん向けのこんな悩みを解決します。
私自身、GODOX AD200とAD200proの両方を普段のコスプレ撮影で使用しています。

 

AD200とAD200proの違い

 

現在AD200シリーズを使い始めて2年ちょっと。
その中で感じた、この2つのストロボの違いを解説していきますね。

今、どっちを買おうか迷っているカメラマンさんはぜひ参考にしてみてください。

 この記事の内容

  1. GodoxAD200とAD200proのスペックの違い
  2. 【ネットで見てもわからない】使って分かった違いを商品写真付きで紹介
  3. 【どっちを買っても同じ】違いがない部分も合わせて解説
  4. 結局どっちを選べばいいの?AD200proを選んだ方がいい場合を解説!

結論としてAD200とAD200proの最大の違いは、光の出力の幅の広さです。
AD200proの方がより広範囲に光の出力量を調整することができます。

具体的には、AD200proは以下の2つの点で優れています。

  • 光の出力範囲が1/1~1/256まで調整できること。
  • また光の強さの調整が0.1刻みで調整できること。

販売価格でいうと6,000円近い差がありますが、この光の出力の幅の広さに魅力を感じる場合はAD200pro。

そこまで魅力を感じない場合やまだストロボ初中級者の方は、AD200を選べばよいと思います。

 

 

 

 

AD200とpro、スペックの違いは?

まず最初にAD200とAD200proのスペックの違いについて比較してみましょう。
主要なスペックをまとめると以下の通りになります。

商品名 Godox AD200 Godox AD200pro
ワイヤレススレーブモード 2.4GHz無線モード(キャノン、ニコン、ソニーなど各メーカーと互換性あり) 2.4GHz無線モード(キャノン、ニコン、ソニーなど各メーカーと互換性あり)
フラッシュモード ワイヤレスOFF/M/Multi/無線スレーブによるTTL/M/Multi ワイヤレスOFF/M/Multi/無線スレーブによるTTL/M/Multi
ガイドナンバー(光の強さ) スピードライトヘッド:52
(ISO100・m/@35mm)
フラッシュチューブヘッド:60
(ISO100・m/@28mm)
スピードライトヘッド:52
(ISO100・m/@35mm)
フラッシュチューブヘッド:60
(ISO100・m/@28mm)
フラッシュ閃光時間 スピードライトヘッド:1/220~1/13000秒
フラッシュチューブヘッド:1/220~1/11300秒
スピードライトヘッド:1/220~1/15380秒
フラッシュチューブヘッド:1/220~1/13510秒
最大パワー 200W/S 200W/S
パワー出力調整 8段 22段階:1/1~1/128 9段 81段階:1/1~1/256
マルチフラッシュ 最大90回 99Hz 最大90回 99Hz
フラッシュ調光補正 ±3段 1/3刻み ±3段 1/3刻み
シンクロモード ハイスピードシンクロ(最大1/8000秒)
先幕および後幕シンクロ
ハイスピードシンクロ(最大1/8000秒)
先幕および後幕シンクロ
発光タイマー 0.01~30秒 0.01~30秒
BEEP音
モデリングランプ LED LED
Opticalスレーブフラッシュ S1/S2 S1/S2
フラッシュ継続表示
ワイヤレスフラッシュ機能 スレーブOFF スレーブOFF
制御可能なスレーヴグループ 5(A,B,C,D,E) 5(A,B,C,D,E)
送信範囲(約) 最大100m 最大100m
チャンネル 32(1~32) 32(1~32)
電源 リチウムバッテリーパック(14.4V/2900mAh) リチウムバッテリーパック(14.4V/2900mAh)
発光回数(フル発光) 500回 500回
リサイクルタイム 約0.01~2.1秒 約0.01~1.8秒
バッテリー状況表示
パワーセーブ 使用後約30分経過後自動OFF 使用後約30分経過後自動OFF 
シンクロトリガーモード 3.5mmシンクロコード、ワイヤレスコントロールポート 3.5mmシンクロコード、ワイヤレスコントロールポート
色温度 5600±200k 5600±200k
サイズ 172×75×50mm(フラッシュヘッド含まず) 172×75×54mm(フラッシュヘッド含まず)
重量 560g(本体のみ) 590g(本体のみ) 
価格(2021年2月Amazon参考) 38,000円程度 44,500円程度

 

違いがある部分は赤文字で示してあります。
スペック面で違いがある点をまとめると以下の通りです。

 スペックからわかるAD200とAD200proの違い

  • フラッシュ閃光時間がAD200proの方が長い。
  • パワー出力調整範囲がAD200proの方が広い。
  • リサイクルタイム(次のフラッシュが発光するまでの時間)がAD200proの方が短い。
  • サイズは4mm程度、AD200の方が小さい。
  • 重量がAD200の方が30g軽い。
  • 価格はおよそ6,000円程度、AD200の方が安い。

一言で言うと、光の調整はAD200proの方が幅広く可能になります。
機能的にはプラスαされている印象ですね。

ただしその分、若干ではありますがサイズを犠牲にしているようです。
AD200の方が少しだけコンパクトになっています。

このメリットに関して6,000円程度の価格差があって魅力的かどうか?
それがAD200proを選ぶかどうかの判断材料になります。

 

「使って分かった」違いのポイントを解説

ここからはスペックの比較だけではわからない、使ってみて感じた違いを写真付きで解説していきます。具体的に違いを感じた部分は以下の通りになります。

  1. 液晶付き背面部分の違い
  2. 最小発光範囲(AD200proは1/256)の違い
  3. 出力範囲(AD200proは0.1刻みで可能)の違い

 

さらにスペック上は違いがあっても、あまり気にならない部分もありました。

  • リサイクルタイムの差
  • 色温度安定モードについて

この部分も補足で解説します。

 

①液晶付き背面部分の違い

見落としがちなのですが、AD200とAD200proには液晶付き背面操作部分に違いがあります。この部分はあまりネットでも紹介されていません。

 

AD200とAD200proは液晶操作部分にも違い

 

左がAD200。右がAD200proになります。

AD200は同じボタンを押した回数で機能が切り替わるのに対して、AD200proはそれぞれのボタンに機能が振り分けられて数が増えた作りになっていますね。

基本的な操作に違いがありませんが、見た目は結構変わりますね。
何となくAD200proの方がカッコよい気がしますね。

 

②最小発光範囲の違い

AD200は最小の発光量の設定範囲が1/128までに対して、AD200proは1/256まで設定が可能です。実際に同じ設定下で光らせてみました。

  • シャッタースピード:1/125
  • F値:F2.8
  • ISO:320

 

まずはAD200の発光量、1/128の場合の光です。

AD200の1/128の発光量

 

続いてAD200proの発光量、1/256の時の光量です。

 

AD200proの1/256の時の発光量

 

1/256の時は全体的に光量が少なくなり、届く範囲も小さくなっていますね。
とても暗い場所でのストロボ撮影や仄暗い雰囲気の撮影に使えそうです。

 

③出力範囲の違い

AD200は出力範囲が0.3刻みなのに対して、AD200proは0.1刻みで設定が可能です。
ただしコマンダーでは0.3刻みでしか操作できないので、0.1刻みの設定は本体で直接行う必要があります。

実際に0.1だとどんな違いがあるのが光らせてみました。
設定は先ほどと同様です。

 

まずはAD200の1/32の時の光の状態です。

AD200は0.1刻みだとどのくらい光量が変わる?

 

続いてAD200proを0.1ずつで設定してみました。
1/32+0.1の時の発光の状態です。

AD200proの1/32+0.1

正直あまり違いは感じませんね。
念のため、0.2の時も撮影してみました。

 

AD200proの1/32+0.2

 

0.2まで上げると1/32の時よりも若干明るさは増しているように感じます。
かなり細かい設定ですが、こだわりたい方には役立ちそうです。

 

リサイクルタイムの違いは?

スペック上で気になるのはリサイクルタイムですね。

リサイクルタイムとは、ストロボが発光してから、チャージをして次の発光が可能になるまでの時間のことです。

安いストロボでは、このリサイクルタイムが遅く、写真撮影のスピードに対してフラッシュが追い付かないことがあります。
このリサイクルタイムはストロボの使用感に大きく差が出てしまう重要な部分です。

AD200とAD200proを見ると0.3秒のリサイクルタイムの差がありますが、この差は正直言って気にするほどの差ではありません。

なぜならAD200シリーズはどちらも非常にパワフルで、連続で発光させても、ほとんど途切れることなく発光が可能だからです。

私自身同じGodoxのTT600をサブとして使用していますが、フル発光を繰り返す場面ではどうしても途切れてしまいます。
それに対してAD200シリーズは、どちらも途切れることなくスピーディに発光できます。

他のクリップオンストロボと比較しても、元々のリサイクルタイムの早さと途切れないパワフルさは圧倒的で、何百枚も撮影する撮影であっても不便を感じることなく使えます。

このリサイクルタイムの差については気にしなくても大丈夫というのが私の実感です。

 

色温度安定モードについての違い

AD200proのみの機能に色温度安定モードがあります。
これは色温度を表すK(ケルビン)が、光量によってブレてしまうのを防ぐ機能のことです。

AD200では±200程度のケルビン差が生じるのですが、AD200proではおおむね±100程度に抑えることができます。人物撮影でもモノ撮りでも、色のブレが無く使えるというわけですね。

ケルビンが変わるということは写真に大きな差を生む重要な部分だとは思うのですが、正直、今のところ使っていての差はあまり感じられません。

また違いがわかる写真が撮れたら追って掲載したいと思います。

 

違いが無いポイントは?

AD200とAD200proの違いについてスペックと、6つのポイントについて解説しました。

もう一つ、商品説明などに記載がない部分として「違いがないポイント」についても解説します。ここも知っておくことで、どちらを選ぶかの判断材料になると思います。

 AD200とAD200proの違いが無い部分

  1. 基本的な使い方は同じ!
  2. 購入時の付属品は同じ!
  3. アクセサリーは同じものが使える!買い変える必要は無し!
  4. モデリングライト機能は同じ!

 

①基本的な使い方は同じ!

AD200もAD200proも基本的な使い方は変わりません。

  • モノブロック形式のストロボでオフカメラライティングで使う。
  • コマンダーを使って、遠隔で操作してフラッシュ光の強さを調整する。

これが基本的な使い方です。
一度AD200の使い方を覚えれば、全く同じように使うことができます。

どちらもモノブロック式のストロボとしての機能を発揮するにはコマンダーが必須です。
コマンダーはカメラメーカーごとに分かれているので、使っているカメラメーカーに対応するものが必要です。

コマンダーでストロボを操作する

商品名の末尾のアルファベットで対応しているメーカーを表しているので、使っているカメラメーカーのものを選びましょう。

 

 

 

X-proのあとのアルファベットです。
私の場合はSONYなのでSです。キャノンならC。ニコンならNとなっています。

 

②購入時の付属品は同じ!

AD200は基本的に各付属品とセットパッケージで販売されています。
パッケージ内容は以下の通りです。

  • Godox AD200Proポケットフラッシュボディ
  • スピードライトヘッド
  • フラッシュチューブフラッシュヘッド(ベアバルブヘッド)
  • AD-E2ホルダー
  • WB29リチウム電池パック
  • 充電器
  • 電源ケーブル
  • 保護バッグ
  • 取扱説明書

 

AD200のパッケージセット一覧

 

基本的にはこのパッケージセットです。
たまに販売店によって付属のアクセサリーが追加されていることがありますが、その点は購入時に確認しましょう。

 

③アクセサリーは同じものが使える!

AD200の魅力の一つに、様々なアクセサリーがGodoxから発売されていることがあります。このアクセサリーを使って、AD200は自分好みのカスタマイズが可能です。

例えば、ヘッド部分に付けて光の質を柔らかく変えるH200R。

AD200のアクセサリーH200R

 

 

 

通称キノコヘッドと呼ばれる、光の拡散性を上げる「Godox AD-S17」
付属のベアバルブヘッドと組み合わせて使用します。

Godox AD-S17

 

 

 

ヘッド部分からフラッシュを取り外して使えるようになる「Godox EC200」。
重たい本体部分をカバンにしまったまま使えたり、クリップオンストロボでの使用も可能になります。また転倒の際のストロボの故障を防ぐことにも繋がります。

Godox EC200

 

 

 

AD200用に使えるアクセサリは全てAD200proでも同様に使うことができます。
もしこれからAD200proに買い換えようと思っていても、無駄にならずに済みますね。

アクセサリーを組み合わせることで、より写真の表現の幅を広げることができたり、人物撮影で好まれる「柔らかい光」で被写体の肌をキレイに映すことができます。

このアクセサリーの充実はAD200シリーズの大きな魅力の一つです。

④モデリングライト機能は一緒!

AD200とpro,モデリングライト機能は同じ

AD200特有の機能として、スイッチを押すことでモデリングライトを付けることができます。通常のストロボヘッドでも点灯可能ですし、H200Rがあれば、強さを3段階に調節可能なライトです。

特に夜撮や暗いところで補助光を使いたい場合に役立つ便利な機能です。

この機能はAD200proでも引き続き継続されています。
逆に言えば特に改良された点などはありません。

 

結局どちらを選ぶべきなの?選ぶべきポイントはここ!!

ここまで解説したAD200とAD200proの違いをもう一度まとめてみましょう。

 AD200とAD200proの違い

  • フラッシュ閃光時間がAD200proの方が長い。
  • 出力調整範囲がAD200proの方が広い。(1/256まで調整可能)
  • AD200proの光量範囲が0.1刻みで調整できる。
  • リサイクルタイム(次のフラッシュが発光するまでの時間)がAD200proの方が短いが、さほど気にならない。
  • AD200proは色温度安定モードがある。
  • サイズは4mm程度、AD200の方が小さい。
  • 重量がAD200の方が30g軽い。
  • 価格はおよそ6,000円程度、AD200の方が安い。

 

違いを一覧にするとこのような感じになります。
やはり一番の違いは光の調整範囲の違いと言えます。

 AD200とAD200pro、どちらを選ぶべきかの判断ポイント

  • 1/256を使うかどうか。
  • 0.1刻みでの光量の調整を行うかどうか。
  • その2つができることに6,000円分の魅力を感じるかどうか。

 

 

【まとめ】どちらを買っても損はないおすすめのAD200シリーズ!!

ここまでAD200とAD200proの違いについて解説してきました。

結局のところ、私個人としての意見は、AD200シリーズはどちらを買っても損はないストロボと自信を持っておすすめします。

クリップオンタイプのストロボに比べてチャージ時間も早く、充電持ちも良い。
パワフルな光量で、とても買って良かったと感じています。
このAD200を揃えてから、ストロボ撮影のレベルが大きく上がったと思います。

個人的に、今まだAD200シリーズを持っていない人ならまず安いAD200を揃えて、もっと光を細かく調整したいと思ったらAD200proの買い足しを検討するのがおすすめです。