- GodoxのAD200って重たくない?スタンド付けや手持ちに不便だと思う…
- AD200をライトスタンドで使っていると倒れて壊れるのが心配…
- AD200を買った後に、あると良いアクセサリーってあるの?
- AD200のストロボヘッドを延長できるEC200ってどうなの?
今回はこんなカメラマンさんの悩みにお答えします。
実際に私がAD200と一緒に使っているアクセサリーの中で「買って良かった!」と思った「Godox EC200」を紹介します。

「Godox EC200」は一言で言うと、AD200のストロボヘッドを延長できるコードです。
AD200をさらに便利に、使いやすくするカスタマイズが可能になります。
そして一番のメリットは、ライトスタンド転倒時にAD200の故障の心配をしなくて良くなること。
かつて転倒でAD200を壊してしまった経験がある方や、屋外撮影でもっと機材を使い倒したい方には特におすすめできる必須アクセサリーです。
この記事の内容
- 「使ってわかった!」EC200のメリットを解説!
- EC200の使い方の使い方を写真付きで解説!
- EC200を使う時に感じる疑問点を解説!

実際に私も、コスプレイベントや屋外ポートレート、スタジオ撮影でEC200を使っています。今回はその中で感じたメリットや疑問点を紹介します。
Contents
「Godox EC200」って何?=AD200の便利アクセサリー
「EC200」は同じGodox社が発売する小型モノブロックストロボのAD200の関連アクセサリーです。
AD200のストロボヘッド部分を取り外し、2mのコードで延長することが可能になります。
モノブロックのAD200からストロボ部分を取り外すことで、様々な使い方のカスタマイズが可能になる、AD200を使うなら必ず持っておきたいアクセサリーの一つです。
AD200ってどんなストロボ?

AD200はGodox製品の中でも超人気のストロボです。
サードパーティと呼ばれ、どのカメラメーカーでも使える互換性のあるカメラ機材メーカーGodoxの中でも一番売れているストロボと言っても良いでしょう。
特徴は、コンパクトなモノブロックストロボでありながら、ガイドナンバー60のパワフルな光量で長時間使用や連続発光も可能なこと。
さらに40,000円弱とリーズブルな価格で買うことができる、まさにコスパ抜群のストロボです。
スペックは以下の通りになります。
商品名 | Godox AD200 |
ワイヤレススレーブモード | 2.4GHz無線モード(キャノン、ニコン、ソニーなど各メーカーと互換性あり) |
フラッシュモード | ワイヤレスOFF/M/Multi/無線スレーブによるTTL/M/Multi |
ガイドナンバー(光の強さ) | スピードライトヘッド:52 (ISO100・m/@35mm) フラッシュチューブヘッド:60 (ISO100・m/@28mm) |
フラッシュ閃光時間 | スピードライトヘッド:1/220~1/13000秒 フラッシュチューブヘッド:1/220~1/11300秒 |
最大パワー | 200W/S |
パワー出力調整 | 8段 22段階:1/1~1/128 |
マルチフラッシュ | 最大90回 99Hz |
フラッシュ調光補正 | ±3段 1/3刻み |
シンクロモード | ハイスピードシンクロ(最大1/8000秒) 先幕および後幕シンクロ |
発光タイマー | 0.01~30秒 |
BEEP音 | 〇 |
モデリングランプ | LED |
Opticalスレーブフラッシュ | S1/S2 |
フラッシュ継続表示 | 〇 |
ワイヤレスフラッシュ機能 | スレーブOFF |
制御可能なスレーヴグループ | 5(A,B,C,D,E) |
送信範囲(約) | 最大100m |
チャンネル | 32(1~32) |
電源 | リチウムバッテリーパック(14.4V/2900mAh) |
発光回数(フル発光) | 500回 |
リサイクルタイム | 約0.01~2.1秒 |
バッテリー状況表示 | 〇 |
パワーセーブ | 使用後約30分経過後自動OFF |
シンクロトリガーモード | 3.5mmシンクロコード、ワイヤレスコントロールポート |
色温度 | 5600±200k |
サイズ | 172×75×50mm(フラッシュヘッド含まず) |
重量 | 560g(本体のみ) |
価格(2021年2月Amazon参考) | 38,000円程度 |
コスプレ撮影やポートレート撮影などの人物撮影で使っているカメラマンさんがとても多いです。私自身も2台持っていて毎週の撮影で使い倒しています。
さらに詳しい機能や使い方などを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。


「使って分かった」Godox EC200のメリット5選!!
「ただ2mの延長コードってそんな便利なの?」
そう思われる方もみえるかもしれませんが、実際に使った感想としては「めちゃくちゃ便利だ!」と感じています。今ではEC200なしでAD200を使うことはできません。
実際に使ってみて感じたメリットをまとめると以下の通りになります。
Godox EC200のメリット
- 屋外撮影での転倒や破損から守る!
- 耐荷重の小さいライトスタンドでもAD200と機材を使える!
- 水や雨からAD200を守ることができる!
- ストロボ手持ち撮影時に装備を軽量化できる!
- モデリングランプをクリップオンに付けられる!
それぞれ詳しく解説しましょう。
屋外撮影での転倒や破損から守る!

やはり一番のメリットはこの機能だと思います。
EC200を使うとライトスタンドの先端にAD200をセットしなくても使えます。
こうすることで、風でライトスタンドが倒れた時にAD200を壊す心配が無くなります。
特に屋外撮影でかなり役に立つ機能です。
屋外でソフトボックスやアンブレラを使うと、どうしてもライトスタンドが倒れやすくなります。あまり風が強くない日でも簡単に倒れてしまうこともあります。
実際に私もEC200を購入したきっかけは、風で倒れた時にAD200を壊してしまったからでした。EC200があるだけで4万円近いAD200を破損から守ることができます。
耐荷重の小さいライトスタンドでもAD200と機材を使える!
AD200は小型で軽量とはいえ、バッテリーまで含めると1㎏近くになります。
さらにソフトボックスなどの機材を含めるとかなりの重さになってしまいます。
ライトスタンドの中には、耐荷重が1㎏程度になっているものも多くあります。
耐荷重を超えた機材を載せたからといってすぐに壊れることはありませんが、それでも劣化が早くなったり、故障の原因になります。
「なるべくライトスタンドに負担をかけずに長持ちさせたい!」
EC200にはそんな隠れたメリットもあります。
AD200と合わせて使えるライトスタンドについては以下の記事を参考にしてみてください。

水や雨からAD200を守ることができる!
屋外でストロボを使う時には、どうしても雨や水にかからないように注意しなければいけませんよね。
特にAD200には防水機能はないので、特に水に濡らさないように注意が必要です。
そんな時はこんな使い方をするのがおすすめです。

AD200をカバンに入れて雨や水から守りながら撮影ができます。
こうすることでAD200自体は濡れによる故障を防げます。
もちろんEC200やストロボヘッドは濡れてしまうので、故障の可能性はありますが、AD200が壊れるよりはよほど少ない出費で済みます。
ストロボ手持ち撮影時に装備を軽量化できる!
以前ライトスタンドを使わない、手持ちストロボ撮影のやり方を紹介しました。
特にライトスタンドが使えない場所やイベントでの撮影に使える撮影方法です。

しかしAD200を手持ちするととても重いです。
疲れますし、重さに気をとられて手ブレしてしまうこともあります。
そんな時に活用したいのがEC200です。
ヘッド部分だけ取り外して手持ちセットできるのでかなりの軽量化に繋がります。

本体部分はポケットに入れたり、ホルダーに入れて腰に付けたり、カバンに入れておけばOKです。
少しコード部分が邪魔に感じるかもしれませんが、バッテリー込みで1kg程度になるAD200を手持ちするよりも、疲労度はよほど少なく済みます。
モデリングランプをホットシューに付けられる!
EC200のヘッド部分はカメラのホットシューに付けることもできます。

ホットシューからコマンダーを外すことになるので、ストロボフラッシュを使うことはできませんが、モデリングランプを点灯させることができます。
モデリングランプは、柔らかい光の質なので、夜のポートレートなどの暗い場所での撮影に役立ちます。
使い方の幅を広げることができますね。
EC200の使い方をレビュー!
EC200のメリットを解説したところで、次は実際の使い方を解説していきます。
EC200の使い方はそれぞれ次の通りに分けることができます。
Godox EC200の使い方レビュー
- EC200を使うにはオフカメラライティングの装備が必要!
- EC200をAD200へのセットする方法
- ライトスタンドへのセットの方法
- ソフトボックス・アンブレラへのセットの方法
- 手持ちストロボ撮影で使う時の使い方
それぞれ写真付きで解説していきますね。
EC200を使うにはオフカメラライティングの装備が必要!
基本的にはEC200を使う場合でも、AD200と同様の使い方をします。
カメラのホットシューに付けずに、遠隔でストロボを使うオフカメラライティングの使い方です。
装備としてはGodoxのコマンダーが必要になります。
コマンダーをホットシューに付けて、遠隔で操作してAD200を光らせます。

GodoxのAD200を使いこなす必需品なので必ず揃えましょう。
EC200をAD200にセットする方法
次にEC200のセットの方法です。
AD200のストロボヘッド部分を取り外して、EC200をセットします。
EC200は片方がAD200に取り付けを行う部分と、

ストロボヘッドに取り付ける部分に分かれています。

まずはAD200に取り付けを行います。
AD200の横の面のタブを引くことで、ストロボヘッド部分の取り外しができます。

そこにEC200を取り付ければOKです。

そしてEC200のもう片方の部分にストロボヘッドを取り付けます。

これで使える状態になりました。
ライトスタンドへのセット方法
EC200を付けたAD200をライトスタンドにセットしてみましょう。
EC200のストロボヘッド側には、ライトスタンドにセットする穴が付いているので、そのまま付けることができます。

コードが付いたAD200は、そのままぶら下げていると危険なので、カバンに入れておくと良いでしょう。

しかしライトスタンドの高さによってはカバンに入らなかったり、常にカバンと一緒に動くのは面倒ですよね。
そんな時はAD200専用の収納ケースがとても便利です。

マジックテープがついていて、ライトスタンドに巻き付けて固定ができます。

またケースに入れていても、ボタン操作ができるようになっています。

これ一つあるだけで快適さと撮影機材の身軽さがアップできるので、とてもおすすめのアイテムです。
ソフトボックスやアンブレラとのセット方法
ソフトボックスやアンブレラとセットする場合は、別途S型ブラケットやアンブレラホルダーが必要になります。
ここではS型ブラケットを使った場合を写真付きで解説しましょう。
基本的には通常のストロボと使う場合と変わりません。
ストロボヘッド部分をS型ブラケットで固定してセットします。

AD200の本体部分がない分、かなり軽くなります。
耐荷重の小さいライトスタンドでも安心して使えますね。
手持ちストロボ撮影で使う場合の使い方!
手持ちストロボ撮影で使う場合は、グリッドや自撮り棒にセットして使います。
AD200を持つよりもかなり軽量装備にできるので疲労感はかなり軽減されます。

使う機材によって、別途S型ブラケットやアンブレラホルダーと組み合わせましょう。
コードから本体は、別途カバンに入れておけば持ち運びにも困りません。
先ほど紹介した専用ホルダーに入れて腰に下げておいても良いでしょう。
手持ちストロボ撮影は身軽にどこでもストロボ撮影が可能になる、メリットたっぷりの撮影方法です。ポトレやコスプレイベントでの撮影機会が多い方はぜひ覚えてみましょう。

EC200を使う時の疑問点を解決!
EC200を使う前に私自身も感じた疑問点をまとめておきます。
私自身、EC200の購入前に以下のような点で疑問を感じていました。
Godox EC200の使用前の疑問点を解決!
- EC200を使うと光量は落ちるのか?
- ストロボヘッド部分は他の種類にも交換可能?
- モデリングランプを点灯することはできる?
今同じ疑問を感じているカメラマンさんはぜひ参考にしてみてください。
EC200を使うと光量は落ちるのか?
ストロボヘッドにEC200を使った場合と、AD200本体に直接付けた場合で光量は変わるのでしょうか?
結論としては、EC200を使ってもほとんど光量の落ちは見られませんでした。
設定等によっては少し落ちる場合もあるそうですが、気になるほどではないと思います。
これは同じ設定でストロボを光らせてみました。
撮影時の設定は以下の通りです。
光量 | 1/16 |
シャッタースピード | 1/125 |
F値 | F2.8 |
ISO | ISO100 |
EC200を使った場合

AD200本体を使った場合

画像を見比べると、AD200のみの場合の方が若干だけ中心の光が強くなっています。
しかしEC200を使ったからといって、著しい光量の落ちは見られませんでした。
ストロボヘッド部分は他の種類にも交換可能?
これは交換可能です。AD200には大まかに3種類のストロボヘッドが用意されています。
通常のストロボヘッド

ベアバルブヘッド

H200R

それぞれ問題なくセットできますし、発光も可能です。
またベアブルブヘッドと組み合わせる、AD-S17(通称キノコヘッド)も問題なく使えます。

モデリングランプは点灯可能?
こちらも問題なく使うことができます。
モデリングランプとはAD200についている、ライト点灯機能のことです。
通常のストロボとH200Rを付けた時に使うことができます。

【まとめ】EC200で人物撮影はもっと楽になる!

今回はAD200の必須アクセサリーともいえるEC200のメリットと使い方について解説しました。あるだけでとても撮影が快適になるのでとてもおすすめできるアイテムです。
様々なメリットがありますが、やはり一番のメリットはライトスタンド転倒時の故障防止ですね。AD200は1台4万円程度するので、壊すとかなりショックが大きいです。
屋外撮影の機会が多いカメラマンさんや、今までライトスタンドの転倒でヒヤリとした経験があるカメラマンはぜひ購入を検討してみましょう。

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