テクニックとコツ

コスプレ撮影のライティング!硬い光と柔らかい光を理解しよう!

ライティングにおいてよく「硬い光」と「柔らかい光」と光の質を分けることがあります。

ポートレートやコスプレ撮影ではレイヤーさんを撮ることになるので、一般的に柔らかい光が好まれます。しかし作品の雰囲気や撮りたい写真によってこの2つの光を使い分けると撮り方に幅が出ます。

今回は光の質の違い、使い分けの方法について解説しましょう。

「硬い光」ってどんな光?どうして嫌われるの?

硬い光とは被写体に対して直線的な光です。
強い直接的な光が当たっている状態を「光が硬い」といったりします。また光が当たっている面積が小さければ小さいほど、距離が遠いほど光の質は硬くなります。

イメージしやすいのは強い太陽の直射の光やストロボライトが直接当たっている状態です。
光源(光を出す元)から直線的に光が当たり、その部分だけが周りと比べて明るくなっています。点光源と呼ぶこともあります。

硬い光の特徴としては以下のような点が挙げられます。

  1. 強くまぶしい光
  2. 影を作りやすく、シャープに映ってしまう。
  3. 光が当たっている部分と当たっていない部分の差が強く映る。
  4. 写真では、硬い光が当たっている部分が非常に目立つ。

 

硬い光が嫌われる理由は硬い光を使って被写体の顔を映した時に、肌の凸凹を鮮明に映し出してしまうからです。
被写体としては映ってほしくない肌のアラの部分が硬い光だとしっかりとシャープに鮮明に映ってしまいます。

なので顔をしっかりと映すことの多いコスプレ撮影では、一般的に柔らかい光で被写体を撮ることが多く、硬い光で撮った写真は嫌われる傾向にあります。

 

みんな大好きな「柔らかい光」はどう作る?

では柔らかい光とはどんな光なのでしょうか?
柔らかい光とは被写体に対して直接的ではなく、広く拡散して当たった光のことです。
被写体や被写体のいる空間全体を広く包むような光です。

直接的な光ではなく、被写体に当たるまでに反射や透過を通じている光をイメージします。

例えば曇り空の太陽の光。被写体に当たるまでに雲という自然のディフューザーを通過して当たっています。カーテンを通じて部屋に入ってくる自然光も同様ですね。

アンブレラのやソフトボックスなどの白布を入れるのは、ストロボから出た光を広く広げて柔らかいものに変えています。被写体に対して大きく広がって当たっているという点で面光源と呼ばれることもあります。

柔らかい光の特徴としては以下の点が挙げられます。

  1. 直接当たっていないまぶしくない光。
  2. 空間全体を包むような広く拡散した光。
  3. 全体として柔らかなイメージで影ができにくい。
  4. 当たっている部分と当たっていない部分の影の差が小さい。

柔らかい光が好まれるのは、被写体の顔の凸凹を目立たたなくし、なだらかで柔らかい印象を与えるからです。

よく「盛って撮る」というのは柔らかい光で顔の肌を美しく映すことを指しています。

特に女装のキャラクターのコスプレでは非常に好まれる光なので、まず柔らかい光を意識して撮影ができるようになると良いでしょう。近めの距離で撮影する場合はもっぱらこの柔らかい光が使われます。

柔らかい光を作り出すには、光源からの光を直接当てるのではなく、広く拡散させた光を当てることを意識します。

自然光を利用する場合は、直接太陽光が当たる場所ではなく、木で影になっている場所や太陽の光を反射しているような壁の近く探すことを意識すれば柔らかい光で撮影ができます。

ストロボを使用する場合は、天井や壁にバウンス(反射)させて使うことやソフトボックスの白布やアンブレラなどのディフューザーを使用します。

その際もなるべく大きく拡散させた方が柔らかくなります。大型の機材を利用するのはこの点に理由があるのですね。

柔らかい光を作り出す一番簡単な機材としては、アンブレラをおすすめしています。
なるべく大きい反射型のアンブレラを利用すればより光の質は柔らかくなります。
アンブレラについてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

 

硬い光の使いどころは?

「硬い光」と「柔らかい光」の2つの光の質について解説しました。
コスプレ撮影では一般的には柔らかい光が一番求められるので、まずは柔らかい光での撮影ができるようになるのが良いでしょう。一番のメインとしては柔らかい光を使用します。

しかし作品や写真の撮り方によっては硬い光だって使い道もあります。
硬い光は、当たっている場所を目立たせ、当たっていない場所を影にしやすくする特徴があります。

例えば被写体を一際引き立たせたようなイメージの撮影をしたい時、影を入れた撮影をしたい時などはあえて直接ストロボを当てて硬い光を作り出すこともあります。
そういった場合は、被写体の顔は大きく映さずに横顔を映したり、構図の中で小さめに映すことを意識すると良いでしょう。硬い光のデメリットを軽減することができます。

 

【まとめ】コスプレ撮影では両方の光を使い分け!

今回はコスプレ撮影における光の質の解説でした。
ポイントをおさらいしておきましょう。

【硬い光】

  • ストロボの光を直当てしたような強く直線的な光
  • 肌の質感を明確に映し出してしまうので、コスプレ撮影では嫌われがち。
  • 引きの構図や作品で力強い雰囲気を表現するのに限って使うことがある。

【柔らかい光】

  • ディフューザーの紗幕やカーテン越しの光など反射、拡散させた光
  • 肌の質感を美しく映し出すのでコスプレ撮影ではメインで使う光
  • コスプレ撮影ではまずはこの柔らかい光を作り出すことを覚えよう。

基本は柔らかい光を使えるようになればほとんどの撮影はこなせます。
ただ作品やその時のレイヤーさんのイメージに合わせて、両方の光を使い分けることができるようになると撮影の幅が広がります。

事前に作品やどんな写真が撮影されているかを調べる準備をしておくと、当日どんなライティングや構図で撮るかのイメージが明確に作れます。