テクニックとコツ

日中シンクロは屋外コスプレ撮影での必須テクニック!やり方解説!

「日中シンクロって聞いたことあるけど…どんな撮影方法なの?」
「イベントとかロケとか…屋外での写真をもっとうまく撮りたい!」

今回はカメラマン向けに、コスプレ撮影でぜひ覚えたい撮影テクニックの一つ。
日中シンクロについて解説します。日中シンクロはこんなメリットがある撮影方法です。

【日中シンクロのメリット】

  • 逆光撮影の時に被写体が真っ暗にならずに、明るく撮れる。
  • 背景の露出(明るさ)を思いのままに操れる。
    =昼でも夜のような暗さにできる。青空も白飛びせずに青色に映せる。
  • ストロボ効果で被写体がはっきりと際立ち、印象的な写真が撮れる。

このメリットを読んでみて、覚えてみたいと思った人はぜひ参考にしてみてくださいね。

私自身もこの日中シンクロを覚えてから、屋外での写真レベルが向上してイベントでの写真を使ってもらえる確率も一気にあがりました。

今ではイベントでも必ずこの日中シンクロを活用した撮影方法を行っています。

コツを掴んで使いこなせるようになれば、他のカメラマンと差をつけられますし、屋外での写真の出来が格段に向上するのでぜひ覚えましょう。

今コスプレ撮影でも流行中!日中シンクロとは?

日中シンクロは一言で言うと、昼間に屋外での撮影時に強い光量のストロボを被写体に当てる撮影テクニックです。

日中シンクロの最大の特徴は「被写体」と「背景」の露出(=明るさ)を切り分けて設定できることにあります。

一番イメージしやすいのは逆光での撮影時です。
逆光の状態でそのまま撮影すると、被写体が真っ暗になってしまいますよね。
かといって露出値を高くすれば、背景が真っ白に白飛びしています。
特に青空は真っ白になってしまいますよね。

そんな時に日中シンクロ撮影を行うことで「背景ははっきり空の青さがわかる明るさ、被写体も暗くならずに明るく目立って引き立っている」といった写真を撮ることができます。

また日中なのに、夜に撮ったように背景が暗くなっている写真を見たことがありませんか?
このような写真も日中シンクロのテクニックを活用しています。
背景を暗くなるようにカメラの設定を行い、その分ストロボで被写体を明るくしています。

【日中シンクロの特徴のまとめ】

  • 背景…カメラの設定で思いのままの明るさにできる。
  • 被写体…ストロボの光を使って人工的に明るくできる。

被写体がしっかり目立っているのに、ちゃんと青空が映っている!
背景は夜みたいな暗さなのに、被写体は明るい!
そんな写真を見かけたら日中シンクロを使っていると考えても良いでしょう。

とはいえまだコスプレ撮影では使っているカメラマンは少ないので、覚えれば特徴的な写真が撮影できます。

Twitterであなたの写真を見た人から
「この写真ってどうやって撮ったんですか?すごい!」
と言われるテクニックですので、ぜひ覚えてみましょう。

日中シンクロ撮影の手順を解説!

それでは実際に日中シンクロを行うために必要な手順を解説していきましょう。

日中シンクロで撮影するには、普段の撮影と違う特殊な設定といくつかの撮影機材が必要になります。

またカメラと機材の設定方法の基本を覚えてからも、光の状況は日や時間帯によって全く変わるため、コツを掴むまでにはある程度の慣れも必要となるでしょう。

これから紹介する機材や手順を参考にして練習あるのみ!ですね。

日中シンクロに必要な機材とは?

日中シンクロ撮影を行うには、以下の3つの機材を必要とします。
実際に私自身も使っている機材も合わせて紹介しましょう。

【日中シンクロに必要な機材】

  1. ある程度強い光量が出せるストロボ
  2. ストロボをセットするためのスタンド機材
  3. ストロボの光を柔らかくするためのディフューザー

①ある程度強い光量が出せるストロボ

日中シンクロに使うストロボ

ストロボはメーカー純正のものでも、サードパーティーと呼ばれる汎用メーカーのものでも構いません。ただしある程度強い光量が出せるものが必要です。

空や背景をしっかり際立たせるには、露出をマイナスにする必要があります。
具体的には背景がしっかり映って、被写体が真っ暗になるような露出です。

実際に設定すると露出値はー1.0~2.0程度になっていることが多いですね。
そんな中でも被写体を明るく照らす光の強さのストロボが必要です。

私自身は日中シンクロの際は、GODOXのAD200というストロボを使用しています。
コンパクトながら強い光量を出すことが可能で、コスプレ撮影をするカメラマンの間でも人気が高いストロボです。

 

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②ストロボをセットするためのスタンド機材

ストロボを用意したら次はストロボをセットするスタンドが必要です。
日中シンクロでは被写体に直接ストロボの光を当てることになります。立った姿勢の構図で撮ったりする場合が多いので、顔の位置までストロボをセットできるスタンドも必須です。

これは安いものでも大丈夫です。
しかし屋外で使う場合、風が強い中で撮影することも考えられます。

あまりに安いものだとすぐ壊れてしまうこともあるので、ある程度の強度がありコスパの良いものをおすすめします。

私はFOSOTOのライトスタンドを使っています。

 

 

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③ストロボの光を柔らかくするディフューザー

最後に必要なのがディフューザーです。
ディフューザーとはストロボにセットするソフトボックスやアンブレラなどのことを言います。ストロボにかぶせたり、光を反射させて、ストロボ光を拡散させる働きをします。

ストロボの光は直接被写体に当てると、非常に光の質が固くなってしまいます。
まるでフラッシュを使った記念写真のような写りになり、いかにも「ストロボで撮りました!」と言った映り具合になってしまいます。

ディフューザーを使うことでストロボの光を拡散させて、自然な印象で被写体の写真映りが良くなるいわゆる「柔らかい光」に変えることができます。

ちなみに日中シンクロではソフトボックスが一番よく使われています。

 

 

しかし個人的には光の柔らかさならアンブレラの方が好きです。
透過型のアンブレラを使えば、とても柔らかい光で日中シンクロの写真を撮影できます。

 

 

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またイベント会場なので大型のソフトボックスやアンブレラが使えないという場合は、「Roundflash dish」を使用することもあります。

かなり近づかないと日中シンクロのような撮影は難しいですが、小型で扱いやすく、イベントの規約にも引っかからないので重宝する機材です。

 

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裏技的機材!日中シンクロを引き立たせるNDフィルター

もう一つ、日中シンクロをする際に使っているのが「NDフィルター」です。

NDフィルターとは、レンズに入る光を減らす役割があるフィルターのことです。
付けることで背景の白飛びを抑えることができる他、F値やシャッタースピードの調整の幅が広がります。

しっかり青空や背景の色合いを白飛びせずに残したい!
そんな時に使ってみることをおすすめします。

なおレンズの径の大きさと減光の強さで使い分ける必要があります。

 

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日中シンクロのやり方!まずは背景が際立つ露出を決める。

ここから実際に日中シンクロを行う手順について説明しましょう。

なお日中シンクロを行うには、カメラの撮影モードはマニュアルである必要があります。

オートなどにするとカメラが勝手に設定を変えてしまうので、うまくいきません。

まず始めに被写体と背景を見て、背景が際立つ露出を決めます。
ここは一番背景がキレイに撮影できる露出で構いません。

空ならキレイに色が映る露出、建物などの背景なら白飛びしない露出
です。
この時、被写体となるレイヤーさんは真っ暗になって映らない状態でもOKです。

まずは背景に集中して、背景が一番きれいに生かせる露出を選択することが必要です。
感覚的には±0.0~アンダーになるぐらいの露出となります。

カメラの撮影モードをマニュアルにしているので、露出は以下の3つで調整します。

  • シャッタースピード
  • 絞り(F値)
  • ISO

コツとしてはISO、絞りを先に決めてしまって、シャッタースピードで微調整を行うことです。ISOは低ければ低いほど、絞りは開放(F値を小さくすればするほど)するほど露出は暗くなります。

ただしISOと絞りは出来上がりの写真にも影響するものなので、ここを先に決めてしまい、その後シャッタースピードを決めた方が思った通りの写真になりやすいです。

シャッタースピードは早ければ早いほど露出は暗くなります。

この3つと設定して適正な露出(=明るさ)になるように調整します。

 

手順その2!ストロボをハイスピードシンクロに設定する。

こうして設定するとほとんどの場合、シャッタースピードが1/500を超えるような早いシャッタースピードになると思います。

そこでストロボを「ハイスピードシンクロモード」に切り替えます。
ハイスピードシンクロモードとは一言で言うと、ストロボが早いシャッタースピードにも対応してちゃんと発光してくれるモードのことです。

通常ストロボは1/250のシャッタースピード程度まで対応しています。
それ以上早いシャッタースピードに設定すると、通常はストロボの発光が追いつかなくなります。

ストロボの光るスピードより、シャッタースピードの方が早いと一部分が暗くなったり、全体的に暗い写真になる現象が起こります。

その現象を解消するのがハイスピードシンクロモードです。
電池の消耗は早くなりますが、日中シンクロではこちらを使用します。

手順その3!実際に撮影!ストロボの位置と強さを決める

ここまで設定できたら、いよいよ実際に撮影です。
最初からうまく撮れるとは思わずに、試し撮りをしながら何回か微調整を行うつもりで撮影すると良いでしょう。

まずはストロボの光量を気持ち強めに調整して撮影します。
1/16程度から始めて、試し撮りをしながら光量のを設定しましょう。

【ストロボの光の強さは?】
「1/××」の値で表されます。××の数字が小さいほどストロボの光は強くなります。1/1の最高に強い光の強さとなります。ストロボもマニュアルにすることで光の強さを自由に調整できます。

 

この時に撮った写真を見てストロボの光の強さを調整します。具体的には

  • 被写体が暗い…ストロボの光の強さを上げる。
  • 被写体が明るすぎる…ストロボの光の強さを弱める。
  • 光が硬い、ストロボ感が強い…ストロボを被写体に近づける。
  • 暗い部分がある…ストロボスタンドの高さや照射角度の調整。

これらが調整すべき事項です。

最初に決めたカメラ側の設定で決めた背景の露出はあまりいじらずに(あくまで背景がキレイに映る露出)でストロボ側の調整を行なうようにしましょう。

コスプレ撮影時の日中シンクロ撮影のコツと注意点!

以上の手順が日中シンクロの撮影方法となります。
ここからは実際にコスプレ撮影で日中シンクロ撮影を使ってわかったコツと注意したいポイントについて解説しましょう。

日中シンクロのコツ① 光は意外と強めにする!

屋内撮影でストロボで使う場合よりもストロボの光量を強めに設定する必要があります。

撮影時の明るさの状態にもよりますが、日中シンクロの場合はかなり強めに設定します。
概ね1/16~1/4以上の強さに設定することが多いです。

日中シンクロのコツ② ストロボを意外と被写体の近くに置く!

ストロボの直当て厳禁!みたいなことを良く聞きますが、日中シンクロの場合はストロボを思った以上に被写体となるレイヤーさんの近くに置いて撮影することでうまくいきます。

ディフューザー越しの光は、近ければ近いほど被写体の顔をキレイに映す「柔らかい光」となります。

光の強さは合っているのに、ストロボ感が強い(光が固い)場合はなるべく被写体の近くに置いて撮影してみましょう。

日中シンクロのコツ③ ディフューザーが大事!

先ほどのコツ②でストロボを直当てして、なるべく近くに置くことが重要と解説しました。

そこで重要になってくるのがディフューザーです。

光の質を柔らかい光に変えてくれるものを利用することで、より日中シンクロはうまくいきます。実際にストロボ自体のスペックよりもこのディフューザーを工夫することでうまく撮れるようになった!という経験もあります。

ソフトボックスやアンブレラなどストロボにセットするディフューザーを色々試してみて、柔らかい光を作り出すものを選びましょう。

注意点① イベントの規約に注意する!

一度うまく撮影できるようになるとどんどん試したくなるもの。しかし注意したいのはイベント等の規約でストロボ、スタンド等が禁止されている場合があります。

こういった場合は残念ですが日中シンクロは使えません。

参加時に配られる規約は必ずよく読んでイベントに参加しましょう。
ホームページ等で事前に確認することもできます。

注意点② 強い発光があるのでレイヤーさんに気遣いを!

日中シンクロは強い発光するストロボを直当てする必要があります。
あまりに長い時間となるとレイヤーさんも眩しくてかなりきつい状態になります。
特にカラコンを入れた目は光に過敏になっています。

撮影時にはその点に気遣いして、こまめに休憩を入れたり、日中シンクロ撮影をやめて普通の状態に戻したりすることも必要です。

注意点③ バッテリーの消耗が早い!

日中シンクロで使う強いストロボ発光やハイスピードシンクロモードはどうしてもバッテリーの消耗が激しくなります。

何も考えずに使っていると肝心な時にバッテリー切れで使えないということもありますので注意しましょう。

 

まとめ! 日中シンクロは差を付ける撮影テクニック

日中シンクロはポートレートなどでは一般的なテクニックですが、コスプレ撮影に活用しているカメラマンはまだまだ少ない印象です。

その分、しっかり日中シンクロが出来ている写真はTwitterでも多くの反応をもらっている印象があります。

特に屋外イベントではどうしてもみんな同じような写真になりがち…そんな時に

  • 「青空がしっかり映っている」
  • 「被写体が際立って映っている」
  • 「背景は暗くて雰囲気があるのに、被写体は明るくて目立っている」

そんな写真を日中シンクロで撮影できたら、他と差を付けられること間違いなしです。
ぜひ習得して、撮影写真に幅を付けてみることをおすすめします。