コスプレ撮影で良く使われるライティングが被写体となるレイヤーさんの後ろから、ストロボなどで光を入れるバックライトです。
オフカメラ（カメラにストロボをセットしていない状態）で光らせることができれば、簡単にできる上に、ただ前から撮っただけではない印象的な写真を撮ることができます。
今回はバックライトライティングの基礎とやり方について解説します。
バックライト撮影を覚えて、周りと差を付けたいカメラマンはぜひ参考にしてみてください。
Contents
バックライトを入れるとどんな効果があるの？
バックライトを加えることで、以下の4つの効果が見込めます。
- 被写体の輪郭をくっきりさせて、立体的な写真を撮れる！
- 暗い空間に光を入れて、作品に合った演出ができる！
- ウィッグなどに光を入れて、引き立たせられる！
- 被写体を立体的にして背景の色を分けることができる！
効果として一番わかりやすいのは1番の「被写体の輪郭をくっきりさせる効果」です。
後ろからの光を使い、被写体を浮き立たせたような印象を与えます。
立体的でばっちりと被写体を目立たせることができます。
2番の「作品の演出」もコスプレ撮影ではよく使われます。
あえて光を被写体で隠し切らず、写真に入れることによってライブなどのシチュエーションを光で表現します。
バックライト撮影に必要な機材と方法！
バックライト撮影に必要なものは、オフカメラでも光る状態にあるストロボです。
離れた場所に設置しても無線でシンクロしていて、カメラのシャッターに合わせて発光する状態にあることが必須です。
ほとんどの場合、ストロボ+ラジオスレーブなどの無線接続ができる機器が必要になります。ちなみにオフカメラで光りさえすれば、それほど高価なものでなくても十分に効果を発揮します。
ただしバックライトの一灯だけでは、被写体が逆光状態になってしまい、普通に撮るとシルエットのみの暗い状態になってしまいます。
シルエットを撮りたいという場合ならそれでもＯＫですが、前から被写体の顔を明るくしたいという場合は、前からももう一灯ストロボ等を用意して光らせる必要があります。
バックライト撮影のやり方は？
一番簡単なやり方は、被写体の後ろにストロボが隠れるようにセットして光らせるだけ。
これだけでOKです。
コツとしては「どんな風に撮影したいかイメージをしっかり持つこと」と「何枚か撮影してみて光と被写体の映り具合を見ること」に尽きます。
輪郭をくっきりさせたいのに、光が被写体から大きくはみ出していると写真全体に光が入ってしまいます。逆に演出として光をはみ出させたい場合もあるでしょう。
ここはイメージをしっかり固めて、近づけるように微調整する必要があります。
バックライトの調整方法！
微調整する要素としては以下の２点が挙げられます。
まずは被写体とバックライトの距離です。
★バックライトを出すストロボと照らす被写体との距離の関係は
→近いほど光の当たる範囲は狭くなり、光が強くなる。
→遠いほど光の当たる範囲は広くなり、光が弱く全体に広がる。
もう一つはバックライトのストロボの光量です。
こちらは光量を強くすればその分だけ明るくなります。
この２つの要素を微調整しながら、イメージ通りの映り方へと近づけていきましょう。
バックライト撮影の注意点とは？
バックライト撮影を行う際に気を付けたいポイントは2つあります。
一つは、ストロボやストロボをセットしたスタンドを被写体で隠すことです。
もちろん加工などで消すこともできるかもしれませんが、撮影時に隠れていれば後から余計な手間をかけなくても済みます。
写真と撮りながら映ってほしくない機材が映り込んでいないかを確認しましょう。
もう一つはストロボの照射角度です。
ストロボの角度が下向きになっていると地面に強く光が当たってしまい、その部分が一番明るく映ってしまいます。
あえてそういう風に撮ることもあるでしょうが、被写体とのバランスを考えると角度は
「被写体と一直線」もしくは「若干上向き」に角度を整えると良いでしょう。
バックライトに色を付けるには？
キャラクターにあった色のバックライトが映っている写真をよく見かけますね。
これはバックライトとなるストロボに、カラーフィルターをセットすることで作れます。
付属品として別途販売されているカラーフィルターを使う他、100均などでも販売しているカラーフィルターを使って作り出すことができます。
バックライトの色は、被写体の顔に影響しないので「背景は赤い。被写体は自然な色」といった写真も撮影することができますよ。
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