テクニックとコツ

桜ロケでコスプレ、ポートレート撮影!【必見のルールとコツ解説】

  • 初めて桜のある場所でロケ撮影するけど、どうすればいいの?
  • 桜と一緒に撮影をしたいけど、どうやって許可を取ればいいの?
  • 桜での撮影の時のコツってあるの?

春になると楽しみなのが、と一緒に撮るコスプレ撮影ポートレートです。

開花のタイミングと合わせてロケをすれば、満開の桜をバックにこの時期しか撮れない印象的な写真を残すことができます。

コスプレであれば作品の雰囲気をしっかりと出せますし、ポートレートであれば春らしい雰囲気の写真が撮れます。

そこで今回は、桜でのロケ撮影にまつわることを徹底的にまとめてみました。
この記事を読むことで、初めての桜撮影でもばっちりと良い写真を残せます。

 

 この記事の内容

  • 桜のある場所で撮影する際のルールやマナー、撮影許可の取り方
  • 桜撮影のコツを厳選して紹介!!
  • 桜での撮り方
  • あると便利な機材

私自身も春になる毎年桜でのロケ撮影をしています。
その時に気付いた撮影のコツや撮影時に守っているマナーなどを全部書いていきますね。

 

桜でのコスプレ撮影!基本的なルールとマナー!

まずは桜でのロケ撮影の時に知っておきたいルールについて押さえておきましょう。

せっかく良い写真を撮れても、後からマナー違反を指摘されたりすることの内容に必ずしっておきたい内容です。

ここを守らずにトラブルを起こすと、せっかく今までロケで使えた場所が次から使用禁止になったりすることもありますので、必ず覚えておきましょう。

 

 桜でのコスプレ撮影での必須マナー

  • 撮影を行うロケ場所には必ず許可を取ること!
  • 桜を傷つける行為は絶対NG!
  • 混雑している場所や時間帯を避けるのがベター。

 

撮影を行うロケ場所には必ず許可を取ること!

桜の名所といえば、公園や河原などの公共の場所がほとんどだと思います。
公共の場所でコスプレ撮影をする場合は、必ず管理団体に許可を取る必要があります。
例えTwitterなどで撮影している人を見ても、同じ場所では必ず個別で許可は必要です。

コスプレ撮影の許可の取り方は、管理団体や管理事務所などを調べて、電話でするのが基本です。初めての電話は緊張するかもしれませんが、必ず行うようにしましょう。

電話の流れや注意点などはこの記事にまとめておきましたので、ぜひ参考にしてみてください。

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桜を傷つけるのは絶対NG!

桜での撮影にありがちなのが、枝や花の位置が気になってしまうことです。
撮影の途中に「あの枝、ちょっと邪魔だなー」と感じたり、桜の枝を手に持ってほしいと思ったりすることもあります。

しかしもちろんのことですが、桜の木を傷つけるような行為はNGです。

定番の写真として桜の花と顔を近づけるなどの構図もあります。
そんな時に桜の枝を折ったりする行為は絶対NGです。

もし花を手に持って撮影したいという時は、事前に桜の造花を持っていくと良いでしょう。
「桜の花を顔の近くに持ってきて撮りたい!」そんな時に意外と役立ちます。

 

 

混雑している場所、時間帯は避けるのがベター。

桜の名所とされている場所には当然花見客もたくさんいます。
ただでさえコスプレ撮影は目立ってしまうので、心配な場合は混雑している場所・日時は避けると良いでしょう。

また機材についても人が多い場所で大きなソフトボックスやアンブレラなどを広げるのはおすすめできません。通行の邪魔になってしまったり、転倒の心配があるからです。
また機材などは事前に使って良いか許可をもらっておくと良いでしょう。

そこでおすすめなのが、早朝や日没後などの人の少ない時間を狙うことです。

管理団体の許可さえもらえれば、人の少ない早朝や夕方などの時間帯を狙ってパパっと撮影をしてしまいましょう。短時間で撮影をするためにも事前にロケハンをしておくと良いでしょう。

また土日祝日を避けて、比較的花見客の少ない平日を狙うのも良いでしょう。

 

桜でのコスプレ撮影のコツ!8選!

桜ロケのルールを確認したところで、撮影のコツについて解説しましょう。
桜撮影は1年に一度の貴重な機会。ぜひ参考にしてみてください。

桜の開花状況を見極める!

桜は日本列島の南から徐々に開花し、10日~14日ほどで散ってしまう花です。

撮影を行う日程の時期は桜の開花状況がどんな状態が見極めて、撮影のイメージを膨らませることが必要になります。

ベストは満開で咲いている状態ですが、散っている桜吹雪を入れても印象的な写真を残せます。事前にロケハンをしたり、開花状況のニュースをチェックして撮影する時の桜の状態を把握しておくことが必要になります。

日本気象協会の開花予報は非常に精度が高く参考になります。

日本の南から北にかけて順々に開花していくので、もし時期を逃したりした場合は開花が遅い山間地や北部に遠征するのも一つの手です。

 

桜撮影時の注意!明るく白飛びしやすいのを把握しておく。

撮影している時は鮮やかなピンク色に見えていても、データを見直すと白飛びして桜が真っ白になってしまい分かりずらい…桜撮影のよくある失敗です。

桜の花びらは一枚一枚がすごく薄いので、日光を通しやすく白飛びしやすいという特徴があります。

そんな時のために心がけておきたいコツは以下の通りです。

 

 桜の白飛びを防ぐためのコツ5選

  1. 被写体の立ち位置よりも、少し暗い場所・影になっている桜を背景に入れる。
  2. 背景の桜が白飛びしない明るさに設定して、少し暗めに撮影。
  3. 気になる部分(白飛びや暗くなっている箇所)を後から現像で修正する。
  4. 背景に合わせて露出を設定。暗くなった被写体をストロボで照らす。
  5. NDフィルターを使い、背景の白飛びを抑える。

桜のピンク色を残すために、全体的に暗め(露出をアンダー)に撮る必要があります。
上記の5つを心がけて撮影してみてください。

一番手っ取り早いのが、ストロボを使って日中シンクロの要領で撮影することです。
露出と被写体の明るさを自在に設定することができます。

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しかしロケ場所によっては機材を使えない場合もあるでしょう。
そんな時はこの記事にまとめた「自然光だけでもキレイに撮るコツ」を実践してみてください。

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この中でも特におすすめなのが「NDフィルター」を使った撮影です。
背景の白飛びを抑えて、色を残すことができます。
特に「NDフィルターと現像」を組み合わせれば、背景の色をかなり思い通りに残すことができます。

可変式のNDフィルターが一枚あれば、様々な暗さに調整が可能になります。
屋外撮影の際にはぜひおすすめしたいアイテムの一つです。

 

レンズは何を使うか?開放?それとも広角?

撮影の要素として大切なのが、どんなレンズを使用するかです。

一般的にはF値を小さく(絞りを開放)できるレンズがよく使われます。
焦点距離は85mmの中望遠レンズ、いわゆる「ポートレート」向けのレンズですね。

F値を小さくすることで、背景のボケが強くなり、桜をふんわりと溶かしたような雰囲気の写真が撮影できます。

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これだけでももちろん良い写真が撮れますが、レンズを他にも持っている場合はぜひ色々試してみましょう。

個人的におすすめしたいのが広角レンズです。
広角レンズは写真の端のものを引き延ばしたような映りになります。

人物を引き延ばすのはおかしく見えてしまうので、人物はなるべく真ん中に置き、端に桜の木を入れることで、桜の木を人の目で見たのとはまた違った状態で映すことができます。

一番のポイントは「桜をどう入れるか?」のアイデア!

桜でのコスプレ撮影での一番の悩みどころは「桜をどうやって写真に入れるか」です。
逆に言えば、ここが一番アイデアが試されるところでもあります。

背景にボカした状態で入れる他、おすすめなのは前ボケと言われる入れ方です。

具体的には、桜の花を被写体よりも前に入れて、ピントは被写体に合わせます。

すると前にある桜がボケて、薄いピンク色のボケを作ることができます。

ふんわりとした雰囲気と春らしい雰囲気がしっかりと演出できます。

また前ボケは、何も咲いている桜だけではなく、地面に落ちている花びらを活用することでも作り出せます。地面に落ちている花びらを手前に入れるように、あおり(下から撮影すること)で撮影することで花びらを活用した前ボケを作れます。

 

綺麗な桜の入れ方のコツは「枝や幹を入れないこと」

桜を入れる時は、なるべく枝や太い幹が入らないようにすると良いでしょう。
ピンクの背景の中に、濃い茶色の色が入ると雰囲気が良くありません。

  1. 桜の木の大きな幹を入れないように、内側から外側に向かって撮影する
  2. 並木の場所では細い枝が多い外側をメインに入れるように、横向きで撮影する

桜の木の中心となっている幹や枝を入れないようにするのがポイントです。

 

どの位置から撮るかで桜の入り方が変わる。

被写体の目線に合わせて、横から撮る以外にも撮影する位置(高さ)を変えるだけでも桜の入り方は大きく変わります。

下からあおるように撮影することで、背景を桜の花一色にすることもできます。

また踏み台などを用意して、写真に入れたい桜の枝より高い位置、上から撮ることで、前ボケがしやすくなり、構図も工夫ができます。

横からの撮影だけではなく、上から下からと位置を工夫してみましょう。

脚立・踏み台があると構図の幅が広がる!

桜ロケの際に用意すると役立つのが脚立や踏み台などのアイテムです。

カメラマンが乗って上から撮影するのはもちろんのこと、レイヤーさんに乗ってもらって、より咲いている桜の位置に近づけて撮影することも可能です。

ネットでも簡単に手に入るので、できれば2つ用意しておくと良いでしょう。

 

 

光の向きを考えよう!おすすめは桜の木の下での逆光!

屋外での撮影となるので、光の向きをしっかり考える必要があります。

  • 太陽を背にした位置で撮影する逆光。
  • 太陽の方向を向いた位置で撮影する順光。

大まかに分けるとこの2つのいずれかを選んで撮影します。

順光の撮影の場合は、太陽の差し具合によっては眩しくて目が開けられない場合や顔に入る光が強くなりがちです。また顔に枝などの影が入りやすくなります。

おすすめは逆光での撮影。太陽の光が入り込むことで桜の花びらはキラキラと光を帯びます。白飛びはしやすくなりますが、一番きれいな状態で映すことができます。

逆光と言っても強すぎる状態ではなく、木の陰を利用した穏やかな逆光の場所での撮影がうまくいきます。

 

他の花と組み合わせるのも面白い!

桜が咲いている時期には他の春の花も咲いています。

代表的なのは鮮やかな黄色の菜の花ですね。地面から目線の腰ぐらいの高さに生えている菜の花と空の桜を組み合わせることで、より春らしい表現も可能になります。

こういった組み合わせを行うことで、一段と差を付ける写真を撮ることもできます。

 

まとめ

今回は桜ロケに関するルールと撮影のコツについて解説しました。
もう一度ルールや撮り方のコツをまとめて確認しておきましょう。

 桜撮影のルールとコツ

  1. 必ずロケ場所の管理団体に撮影許可を取る。迷惑になる行為はNG。
  2. 桜の開花状況、花見客など混雑具合を考えて撮影スケジュールを組み立てる。
  3. 白飛びに注意しながら光の向きを考えて撮影する。
  4. ストロボやNDフィルターなどの機材や踏み台などを活用する。
  5. 桜をどう入れるかが一番の工夫のしどころ。上から下からと様々な位置から撮る。

これらのポイントを押さえて、年に1度の貴重な桜の時期の撮影を楽しみましょうね。

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