テクニックとコツ

【カメラマン向け】イベントでのコスプレ撮影の構図アイデア10選!

大型のイベントでの撮影はどうしても同じような構図や写真になってしまいがちです。
特にコスプレイヤーさんに対して順番を待って撮影する「並び」では、時間が短いこともあり、ついつい同じような構図で写真を撮り続けてしまいますよね。

そんな中でも上手いカメラマンは、様々な構図で魅力的な写真を撮影しています。
撮影角度や指定するポーズを変えて、短い時間の中でも工夫を行い、使える写真を残していますよね。

そこで今回は、そんなカメラマンの写真を参考にしながらコスプレのイベントでの構図のアイデアをまとめてみました。
ぜひ参考にして、頭の中に撮影方法・構図を事前に入れておきましょう。

なお構図には絶対正解というものはありません。
紹介した例を参考にして、その時の自分の感性に合わせて工夫したり、改良していってくださいね。あくまで例として紹介します。

まずは構図の基本を頭に入れておこう!

実際にコスプレイベントでの構図を考える前に、まずはポートレートなどの人物撮影の基本とされる構図の作り方について覚えておきましょう。
腕の良いカメラマンは基本的な構図の作り方に基づいて、撮影をしていることが多いです。

特によく使われるのは以下の3つの構図の作り方です。

  • 日の丸構図…主題となる被写体を真ん中に置いて、一番目立たせる構図
  • 三分割構図…縦2本、横2本の線の交点付近に被写体を置き、バランスが整った構図
  • 四分割構図…三分割構図にさらに線を加えた構図

これらの構図はこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

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イベント構図例>被写体を遠めに置いた引きの構図

まずは被写体から少し距離を取って、遠めに撮る写真の構図についてです。
場合によっては足先まで入れずに切って撮る場合もありますが、基本的には頭の先から靴まで全身を入れた構図でのイメージになります。

①立ちの姿勢で全身を入れた日の丸構図

最も一般的でよくある構図を言えますね。
被写体となるレイヤーさんは写真の真ん中。日の丸構図での撮影になります。

基本的には縦での写真になります。コツは頭の先の上にある程度の空間を空けることです。
頭の上が構図のギリギリだと窮屈な印象を与えます。
衣装を入れた全体を撮りたい、まず一枚目として撮りたい。そんな時に使います。

②印象的な背景を生かした引きの写真

イベントでの撮影は背景をあまり生かさず撮ることが多いです。他の参加者などが映り込んでしまうからです。

ただ普段は撮影できないような場所や、建造物や展示がある。またキャラクターにあった背景がある場合は引きで背景を生かして撮るのも手です。

被写体を日の丸もしくは三分割などの位置に置いて、引きめで背景を入れます。
場合によっては下から撮影し、他の参加者などの映り込みを避けます。

③背景を生かさずに撮る引きの写真

今度は先ほどと全く逆に背景を生かさずに引きの写真を撮る場合です。
人の映り込みを避けて撮る場合に使います。

縦横構図に関わらず、角度は下から。背景は空や緑など人が映り込まないものにします。
逆に青空や葉っぱの緑色を使って被写体を引き立たすことも可能です。

④座り、しゃがみの姿勢での引きの構図

①で紹介したものの今度は座りの構図です。
まず注意したいのは、レイヤーさんによっては座りやしゃがみを嫌がる場合もあります。
指定する前に「しゃがみで撮りたいのですが、大丈夫ですか?」と許可を取りましょう。

OKをもらったら、後は立ちの場合と同じ要領で撮影します。
頭の上は少し空間を空け、窮屈な印象を与えないように。引きの場合は頭の先から足先まで全体を入れて撮影します。

もう一つの注意点はスカートの中などが映りこまないように角度に注意します。変な目で見られたり、せっかく上手く撮れても使えない写真になるのは避けましょう。

 

イベント撮影のおすすめは被写体に寄った近めの構図!

被写体から距離を置いた「引きの構図」の次は被写体を近めに入れた「近めの構図」の例を紹介します。基本的には写真の全体的に被写体を入れて撮影します。

イベントではこの近めの構図の撮り方が好まれる傾向にあります。ポイントは角度に工夫して、一番魅力的に映る写真を目指すこと。そのための構図の例を紹介します。

 

①上半身、バストアップでメインは顔

近めの場合は、上半身バストアップの構図が基本となります。
一番基本的なのは縦構図で画面の大部分が被写体となるように映した構図です。
腰やスカート丈付近で切ってしまい、メインは顔となるように映しましょう。

工夫したいのは角度です。正面以外にも少し左右にズレて撮影したり、上から撮ったり、またこちらがしゃがみ~立ち膝の姿勢で下から撮影します。

メインは被写体の顔となるので、一番映りが良くなる角度を探して動きましょう。

 

②前かがみ気味のポーズで上から撮影する!

立ちの姿勢のまま被写体に少し体を前に倒してもらい、顔を低くしてもらいます。
その分カメラを上から構えた時に、高さがついてより顔が可愛く撮れる角度となります。
縦撮りでも横撮りでの有効な構図です。

なるべく高さをつけて撮るのですが、曲げてもらっている背中の部分までは映さずに撮るのがコツです。また衣装等によっては嫌がられる場合もありますので、指定する場合は必ず許可を取るようにしましょう。

③手を手前に突き出すポーズをしてもらう

立ちの姿勢でも座りの姿勢でも使える手を手前に出すポーズをしてもらいます。
上半身、バストアップで撮ることが多いです。
手軽にしてもらえて写真に変化が出ますが、キャラに合っているかどうかは考えましょう。

ポイントはピントを手前に持ってかれないように、顔に当てることです。
どうしても手にピントがあってしまう場合は、マニュアルでピントを顔に当てます。

 

④横構図で近め。より顔を目立たせる!

 

横構図で近めに撮影します。縦の場合よりも顔が印象的に映ります。
横の場合は被写体を左右どちらかに寄せて映します。横に空間が空くので、余計なものが入らないように工夫しましょう。
手をその空間に入るようポーズをお願いしたり、武器を持っているキャラなら空間に武器を入れるようにします。

角度は上からがおすすめですが、上下の変化をつけながら映りの良い角度を見つけましょう。

⑤座り、しゃがみで上から撮影!

立ちの姿勢からしゃがみや座りをお願いして、上から近めで撮ります。
小さくまとまるのでバストアップではなく、全体を入れることもできます。
高さがつき、特に女の子キャラなら一番可愛く映る構図と言えるでしょう。
また画面の大部分を被写体で占めることができるので、余計な映り込みも少なくなります。

寄り具合や角度を工夫して、とにかく可愛く撮ることを目指しましょう。
ただし必ず座り・しゃがみの許可はもらってから撮影しましょうね。

⑥座りで足先を手前にして全体を入れる!

正面気味の構図から座っている足先を手前にして、顔まで全体を入れる構図です。
手を突き出すポーズの足版のようなイメージです。かなり印象的な写真となります。
細かい角度の変更などが必要なので上級者向けの構図と言えますが、上手く撮れれば映える写真となります。

 

【まとめ】改良して自分だけの構図に!

距離を取って撮影する「遠め」と近づいて撮影する「近め」の構図で全部で10個を紹介しました。ここで紹介したのはあくまで一例になります。この構図をベースにして、その時の状況に応じて変化させていってくださいね。

最後にイベント撮影のコツを紹介します。
イベントに参加する前には、事前にその会場や昨年の同イベントでどんな写真が撮影されているかを参考にすることをおすすめします。他のカメラマンの撮影方法を参考にしながら、事前にイメージを作っておくと、写真の出来が大きく変わります。
イメージ作りに役立つ写真の集め方は以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

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