コスプレのカメラマンを始めてまず経験するのがイベントでの撮影です。
イベントとは、コスプレサミットやホココス等が代表的な町中で開催される通称「町イベ」やコミケなどに代表されるように施設等を主催が貸し切って行うものがあります。
規模もイベントによって様々です。
新しいレイヤーさんと知り合ったり、普段は撮影する機会がないレイヤーさんを撮影することができたり…イベントでの撮影はスタジオ等の撮影とは違った楽しみがあります。
しかしそんなイベントでの撮影も、うまく撮れなければ今後に繋げることはできません。
今回はイベントでの撮影方法のコツについて解説します。
特にイベントで好まれる撮影方法と構図の2点について詳しく解説していきます。
また撮影方法の前に撮影時のマナー等について知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。

Contents
イベント撮影で他カメラマンと差が付くポイントは?

多くの参加者が同じ場所に集まって行うイベントでは、どうしても同じような写真になりがちです。特にレイヤーさんが同じ場所に留まり、カメラマンが順番を待って撮影を行う「並び」では特に差がつきにくいです。
そんな中でも「うまい」「キレイ」とされるカメラマンはどのような写真を撮影しているのでしょうか?
具体的には
- 構図内の被写体の顔や衣装がはっきりとわかる明るさで撮影できているか。
- 背景に余計な映り込みが少なく、被写体メインで目立つようになっているか。
- 目をつぶっていたり、半目の写真になっていないか。
- 角度等にこだわり、被写体の魅力が伝わる写真になっているか。
この4つのポイントを押さえた写真を撮っていることが多いです。
端的に言うとこの4つのポイントを押さえて、明るくキレイに撮れた写真がイベントで最も好まれる写真となります。
それでは実際にこの4つのポイントを押さえるために、気を付けるべきポイントや撮影のコツを紹介しましょう。
はっきりとわかる適正な明るさで撮影するポイント!
まず第一のポイントとしては、構図内に映った被写体の顔や衣装がはっきりわかる明るさ(=適正露出)で撮影されていることが重要です。
極端に白飛びしていたり、顔が暗かったりする写真はまずNGです。
撮影するに当たって、まず露出補正を整えて顔がはっきりわかる明るさに設定します。
状況によっては、設定だけではなく太陽や照明の光を見て撮影する方向を変えてみる等の工夫が必要です。
それ以外にはストロボを活用するという手もあります。
最近ではコスプレイベントであってもクリップオンや手持ちでストロボを使うカメラマンも多くいます。日中シンクロの原理を利用すれば、外であっても背景と被写体の明るさをしっかり分けて撮影することもできます。
ただしそのまま直接ストロボの光を当てると、どうしても硬い光となってしまうので手持ちのディフューザーなどを活用して柔らかい光で撮影することをおすすめします。
イベント用のディフューザーとしてはRoundFlash dishなどの手持ちストロボと合わせられるものが移動の手間も少なくて便利です。

背景の余計な映り込みを無くすポイント!

イベントでの写真で写ってしまってほしくない余計なものが映ってしまうことが多いです。
例えば他の参加者や荷物、お店の看板などが代表的です。
余計なものが背景にあることでごちゃごちゃした印象や被写体が目立たなくなってしまう写真になってしまいます。
多少映ってしまうのは仕方無いですが、なるべく映り込みを避けた形で構図を決めて撮影を行うようにします。
例えば以下のような方法で映り込みを避けることができます。
- 壁を背にした場所で撮影する。
- 空や緑を背景にした構図に変える。
- なるべく被写体に近めの構図で撮影を行う。画面全体が被写体になるようにする。
- 座りやしゃがみなどのポーズで上から撮影を行う。
- 絞りを開放し、背景をぼかす。
これらの方法を使って、余計なものが背景に映り込むのを避けるようにしましょう。
目をつぶるのを防ぐにはタイミングを合わせる!
初めて撮影するレイヤーさんを撮ることが多いのもイベントの特徴です。
まばたきのタイミングも人によって様々。どうしてもタイミングがうまく合わずに、半目や目をつぶった写真が撮れてしまうこともあります。
こういったものはもちろん送っても使われることはありません。
撮影中にタイミングが合わない時は、カウントや合図を送ってシャッターのタイミングを明確に伝えるようにします。
具体的には「3,2,1」とカウントを撮ったり、シャッター時には「撮ります」などの合図となる言葉を言うことです。
これをするだけで、少ない枚数でも使える写真を撮れる確率が高まりますよ。
可愛く映る角度を見極める。わからない時は上から!
最後のポイントは特に女の子のキャラクターを撮る時のポイントです。
可愛く映る角度を見極めましょう。
- 正面か、左右に動くのか。
- 上からか下からか。
短い撮影時間の間ですが、同じような角度だけではなく、様々な角度を考えて撮影するようにしましょう。
もしわからない場合はなるべく上から撮ることをおすすめします。
上にあるカメラを見てもらう角度の写真が好まれる場合が多いです。
カメラを上部で構える他、座りやしゃがみで撮りたいことを伝えて、低い姿勢になってもらい撮影を行います。
ただししゃがみや座りのポーズを嫌がるレイヤーさんもいます。断られた場合は無理に指定してはいけません。その点は注意してくださいね。
【まとめ】まずはキレイに撮ることを目指す!

イベントでの撮影方法のコツについて4点解説しました。
まずは被写体の顔や衣装がしっかりと目立つ「キレイな写真」を撮ることを目指しましょう。意外ですが、これができないままイベントで撮影を行うカメラマンも多いです。
このポイントを押さえるだけでもまずは十分に写真を使ってもらえる確率も高くなります。
まずはこの点に注意して、イベントでの撮影に慣れていきましょうね。
関連としてイベント撮影時の構図についても解説しています。合わせて参考にしてみてください。


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