「初めての大型併せの撮影だけど、どんな流れで撮影すればいいのかな…?」
「大型併せって緊張するけど、どんな風に撮影すれば良いのかな?」
大型併せとはレイヤーさんとカメラマンの合計が参加人数がおよそ7人以上の合同撮影のことです。一つの作品に関連するキャラクターを、大人数が撮影可能な大型スタジオに一挙に集めて撮影を行います。
今回は初めて大型併せのカメラマンとして参加する方向けの内容です。
事前に知っておきたい大型併せの撮影の流れとマナーについて解説します。
Contents
スタジオへの到着~撮影開始まで!
ほとんどの場合、カメラマンはレイヤーさんの着替えが終わる少し前~終了後にスタジオに入ることになります。
もしカメラマンの集合時間が別に指定されていない場合は、事前に一度聞いてみた方が良いかもしれませんね。
到着したらいきなりドアを開けて入ったりせずに「到着したけど入っても大丈夫ですか?」と連絡用のLINEやDMで聞いた方が良いでしょう。着替え中にドアを開けてしまったら怖いですしね。
到着後、撮影が始まるまでにカメラマンがすることは以下の4つの事があります。
- 挨拶
- 集合写真撮影のためのカメラの設定やライト等の仮設置。
- 小道具の準備や撮影場所を作るための準備の手伝い。
- もし時間があれば、早く着替えが終わっている人を撮らせてもらう。
これは書いた順番がそのまま優先度になっています。
到着後、挨拶しておくととってもラク!
到着したら主催のレイヤーさんや他の参加者に挨拶をしましょう。
特に特別なことを言う必要はないので「カメラマンの〇〇です。今日はよろしくお願いします。」と言えば大丈夫です。
その際は、レイヤーさんだけでなく他にカメラマンで参加している人がいる場合、欠かさず挨拶しましょう。その日の撮影中は機材のセットや構図作りなどで協力したり、場所を共有して撮影することになります。ここで挨拶しておくとその後の撮影もスムーズにできます。
後ほど自己紹介の時間がある場合もありますが、いきなり撮影が始まることもあるので、できる限りの参加者に挨拶しておくと良いです。
挨拶の際は名刺があるとスムーズで便利です。作り方はこちらの記事で。
カメラ設定やライト等の仮設置
撮影が始まってすぐに撮影するのが、全員を入れての集合写真です。
主催によってタイムテーブルを準備してくれていて、撮影の順序が場合もありますが、ほとんどの大型併せの場合、集合写真から撮影がスタートします。
自分のカメラや機材の設定を大型併せ用(大人数を撮影する場合)に変更しておきましょう。手持ちのストロボなどの撮影機材も組み立てし、すぐに使える状態にしておきます。
またホワイトバランス等の調整もできる限り事前に済ませておきます。
スタジオ等のライトを使う場合はコンセントを入れて、使える前ぐらいの状態にして置いておきます。使用することになった場合、スムーズにセットできます。
撮影が始まったら再度場所や設定を微調整することになると思いますが、カメラや機材はできる限り使える状態にしておき、スムーズに撮影が進むように準備しておきましょう。
小道具や撮影場所を作る手伝いをしよう。
カメラの設定が終わったら次は小道具や撮影場所設置の準備を手伝います。
よくあるのが小道具の風船を作ったり、飾りつけをしたりなどです。
また大型併せの撮影場所は広いスペースが必要なので、設置されているソファやテーブルなどの家具をどかすことがあります。
ここは力仕事ですし、衣装を着ていないカメラマンが積極的に動くようにしましょうね。
この時おすすめなのが家具などを動かす場合、最初の置き位置を覚えておくことです。
撮影終了後は、スタジオを原状復帰にする必要があります。もし大掛かりに動かす場合は、最初の配置を事前にカメラなどに撮っておいても良いです。
撮らせてもらうのはあくまで時間が余ったら!
ここまで完了し、それでもまだ集合写真の撮影が始まらなかったら、同じように時間を持て余してそうなレイヤーさんや知り合いのレイヤーさんに声をかけて、先に少しだけ撮らせてもらうのもアリかもしれませんが、あくまで状況を見て…です。
準備や挨拶も終わった…けど何等かの事情で撮影が始まらない…といった明らかに時間を持て余しているぐらいの感じなら声をかけてOKです。
「設定確認を兼ねて、少しだけ撮らせてもらってもいいですか?」と声をかけて、もし全体での動きがあれば、さっとそちらに従うようにしましょう。
最初は全員の集合写真の撮影を行う!
最初は全員での集合写真の撮影を行います。
集合写真については「全体の配置をレイヤーさんの側で決めて、細かい微調整をカメラマンが行う」というイメージです。場合によっては構図を聞かれることもあります。
全体で並んだり、配置した後に「もう少し間隔を縮めてほしい」とか。
撮影する側から見て、バランスが悪い箇所に指示を出して修正を行います。
それで何パターンか撮影することになります。
この集合にどれくらいの時間をかけるかは主催によって変わります。
この時、カメラマンが自分以外にもいる場合は何枚か撮影して交代し合うことになります。
また併せによってはメインカメラマンが中心に、集合を撮影するなど役割分担がされている場合もあります。
グループごと、ピンの撮影(間に交流)
全員での集合撮影が終わると次はグループごと→ピン(一人)での撮影に入ります。
関連性のあるキャラごとにグループを分けて撮影することになります。
カメラマンが複数いる場合は、別れてそれぞれの場所で撮影します。
グループ撮影が終わったタイミングや時間が余った時はピン(一人)撮影を行います。
主催によって1グループ何分くらいと決められる場合と時間を決めずに何となくで交代していく場合があります。
TwitterのIDを聞くタイミングはあるの?
このグループ・ピン撮影の間に、休憩時間や時間が余るタイミングが必ずあります。TwitterのIDを聞いたり、名刺を交換したりするタイミングはここで作ると良いでしょう。
「良かったらTwitter繋がりませんか?」とか
「Twitterであいさつ言っても大丈夫ですか?」と聞けばOKです。
ただし全体の流れを止めたりするのは良くないので、あくまで時間が余ったタイミングを見計らって聞きましょうね。
撮影終了~後片付け→解散まで
スタジオの終了時間の30分~1時間前に撮影は終了となります。レイヤーさんが着替えている間に、後片付けなどをある程度まで済ませておくと良いでしょう。
- 機材を片付ける。
- 移動したものを元に戻す。
- 簡単に掃除をする。
などを行います。
その後に全体で片付けやスタジオ代の精算などしたら撮影終了となります。
そのまま解散となる場合もありますし、アフターがある場合もあります。
大型併せ時のNGマナー!
最後に大型併せ時にやってはいけないマナー違反を挙げておきましょう。
基本的には「常識の範囲内で動き、全体の流れがスムーズになるよう動くこと」ができれば、問題はありません。
特定のレイヤーさんだけ長時間撮影する!
併せの時に一番NGとされているのがコレです。自分の知り合いや特定のレイヤーさんだけ長い時間撮影して、他のレイヤーさんを撮影しないことです。
あくまで全体をスムーズに撮影できるように動き、撮影に支障が出ないように気を付けましょう。
挨拶しない、喋らない…
緊張してなかなか話かけたりもできないと思いますが、挨拶や撮影の際の指示はできる限り行いましょう。
こちら同様に、レイヤーさんや他のカメラマンも初対面同士で行うのが大型併せの撮影の特徴です。向こうも話しかけたくても、なかなかできないぐらいの状況でしょう。
なるべくこちらから話かけて、交流できると良いですね。
準備や片付けなどの作業を手伝わない!
撮影がしっかりできても、準備や後片付けを全くやらないのはマナー違反です。特に配置替えなどは重たいものを運ぶことも多いので、こちらが積極的に行うようにしましょう。
【まとめ】大型撮影で活動の幅を一気に増やそう!
今回は大型併せ撮影の際の基本的な流れの解説でした。
ポイントは以下の通りです。
- カメラマンはレイヤーさんより少し遅めに集合。着いたら挨拶と準備をする。
- 撮影は「集合撮影」→「グループ」→「ピン」の順番。
- 終了後はスタジオの片づけなどをして解散となる。
- 「特定の人しか撮らない」「撮影に協力しない」などのマナー違反はNG!
大型併せの場合、ほとんどの参加者が自分と同様に初対面の相手が多く緊張しています。
「一人で行って大丈夫かな?」「知り合い少ないけど大丈夫かな」と思う気持ちはみんな持っています。
しかし同時に今まで交流が無かった相手と知り合えるチャンスでもあります。
また個撮などでは撮れない大人数ならではの迫力のある写真も撮れます。
常識的なマナーを守って撮影をスムーズに進めるように協力するというルールを守って、このチャンスを生かしましょう。
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