- AD200のストロボヘッドってどんなものがあるの?
- AD200ってストロボヘッドが色々あるけどどう違うの?
- AD200のストロボヘッドの使い分け方を教えて!
今回は私自身も愛用するストロボ「GODOX AD200シリーズ」のストロボヘッドについての比較記事になります。
GODOXの中でも一番人気のストロボと言えるAD200には様々なストロボヘッドが販売されています。

写真に映っている主なものでいうと
- H200:通常の長方形型ヘッド(付属品)
- H200J:チューブ型(裸電球)のヘッド(付属品)
- H200R:丸型ヘッド(別売品)
- AD-S17:キノコ型ヘッド、チューブ型と組み合わせて使用(別売品)
※写真はAD200proⅡに対応したH200Ⅱ、H200JⅡが映っています。
他にもアクセサリーで販売されているものなど…
細々したものがありますが、主なものでこの4種類です。
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今回はこの4つの光の状態をレビュー。
また今までの使用経験から、4つのストロボヘッドの使い分け方を考えてみました。
結論としては以下の通りです。
GODOX AD200のストロボヘッドの使い分け方
- H200:直線的な光で一番光量が強い。光量が必要な環境下での使用推奨。
- H200J:拡散された柔らかい光で人物撮影向けとしておすすめ。
- H200R:光量の落ちが少なく、かつ拡散された光。アクセサリーとの組み合わせでライティングの幅を広げることが可能。
- AD-S17:拡散された柔らかい光だが、光量の落ちが大きい。規約などでディフューザー使用禁止の際に活用できる!
AD200のストロボヘッドを揃える際のおすすめは付属の2種類を使い分けつつ、余裕があればH200Rを揃えること。
H200Rがあると関連アクセサリーがセットになった「AK-R1」が使えるからです。
AK-R1は安価な上に撮影の幅が大きく広がるコスパ◎のアイテムなので、ぜひAD200を使い倒したいなら「H200R+AK-R1」のセットを揃えることをおすすめします。
ここからは4種類のストロボヘッドの光の質を写真付きで比較検証していきます。
今どれを使おうか迷っている方はぜひ参考にしてください。
Contents
GODOX AD200付属のストロボヘッド2種類

AD200シリーズを開封すると、まず付属のストロボヘッドが2つ入っています。
一般的な形のH200と電球型のH200Jです。
最初から付属しているので後から新しく買い足す必要はありません。
また無くしてしまったり、壊れてしまった場合は単体で購入も可能です。
今回はそれぞれの光を同じ設定で光らせた場合、どうなるかを見ていきましょう。
発光時の設定は以下の通りです。
- カメラ:SONY a7RⅣ
- コマンダー:GODOX X3
- 部屋の状態:明かりは付けずに真っ暗な状態
- シャッタースピード:1/125
- F値:F4.5
- ISO:100
- 壁との距離:80cm程度
- ディフューザー:なしの状態とルーセントアンブレラセットで比較(Dありで表記)
- 発光量:1/128と1/8の場合で比較
H200(通常のストロボヘッド)

長方形の形をしている一番スタンダードなストロボヘッドです。
クリップオンストロボの形と似ているので同じような光の質が予想されます。
それでは早速光らせてみました。

特徴としては、直線的に強い光が広がる状態となっています。
光の届く範囲としては狭く、中心部から緩やかに周辺に向かって光量が落ちていることがわかりますね。
H200J(チューブ、裸電球ヘッド)

細長い電球型のストロボヘッドです。
フラッシュチューブヘッドやベアバルブヘッド、裸電球ヘッドなどと呼ばれています。
先ほどのH200とは形状が違うので、光の質の変化も期待できます。

特徴としては、広く光が拡散されて広がっていることがわかります。
中心部が少し強く、それ以外の光が届く範囲には差が少なくなっています。
拡散された広い光は、被写体の肌をキレイに引き立たせる柔らかい光となります。
ただしH200と比べると、光量がかなり落ちていることがわかりますね。
屋外などの強い光が必要となる場所では設定で光量を上げるなどの工夫が必要です。
別売のストロボヘッド2種類
次に別売で購入できるストロボヘッド2種類です。
こちらも設定は同じで、ヘッドだけを替えた状態で発光させてみました。
H200R(丸型ヘッド)

H200Rは丸い形状が特徴的な取り換えヘッドです。
この形が高級ストロボメーカーのProfotoのストロボに似ているとして話題になりました。
スペックや詳しい機能などはこちらの記事でまとめています。

このH200Rは個人的に買いのストロボヘッドだと思います。
H200Rだけのメリットとして、別売のアクセサリーキット「AK-R1」と組み合わせが可能だからです。

AK-R1はスヌートやバーンドアなどが一つのセットになったAD200用のアクセサリーキットです。こちらを活用するにはH200Rを揃える必要があります。
一つあるだけでライティングの幅が広がるので、おすすめしたい機材です。
そんなH200Rの光の質を見ていきましょう。

特徴としては、先ほどの通常ヘッドと電球ヘッドの中間と言ったところでしょうか。
真ん中に少し強い光を残しつつも、全体的に拡散された光となっています。
「電球ヘッドの光量では足りないけど、被写体向けの柔らかい光が欲しい!」
そんな時に使えそうな光の質となっています。
AD-S17(キノコヘッド)

AD-S17は、H200J(チューブヘッド)と組み合わせて使用するストロボヘッドです。
チューブヘッドにはめ込んで使い、光の拡散効果が期待できます。
詳しい特徴等はこちらの記事でまとめています。

一番嬉しいのは販売価格が2,000円程度と安いこと。
それで簡単に光の質を変化させるので、お試しで使用しても良いと思います。
AD-S17の光の質はこんな感じです。

特徴としては、H200J(電球ヘッド)の拡散された光を持ちつつも、光量は一番落ちる結果となっています。
写真ではわかりにくいのですが、個人的には被写体の肌を美しく映す、光を柔らかくする効果は強いと思っています。
屋外などの環境では光量の落ちが顕著なため活用の幅は限られてしまいますが、屋内撮影でのこだわりの一つとして使用するのもありだと思います。
4つを並べて比較してみた結果!
まとめとして4つのそれぞれの光の状態を一枚にまとめてみました。




ストロボヘッドを替えることによって、光量や光の拡散具合が大きく変わることが写真からわかると思います。
光量で言えば、通常>H200R(丸型)>チューブ>キノコ
拡散で言えば、キノコ>チューブ>H200R(丸型)>通常
こういった順番になることがわかりました。
4つのストロボヘッド、それぞれの使い分け方は?
こういった光の状態と今まで私自身がコスプレ撮影に使ってみた経験を踏まえて、それぞれのストロボヘッドの使い分け方を考えてみました。
GODOX AD200のストロボヘッドの使い分け方
- H200:直線的な光で一番光量が強い。光量が必要な環境下での使用推奨。
- H200J:拡散された柔らかい光で人物撮影向けとしておすすめ。
- H200R:光量の落ちが少なく、かつ拡散された光。アクセサリーとの組み合わせでライティングの幅を広げることが可能。
- AD-S17:拡散された柔らかい光だが、光量の落ちが大きい。規約などでディフューザー使用禁止の際に活用する!
通常ヘッド(H200):光量を活かした撮影に!
まずは通常のストロボヘッドは、一番光量が大きいことがわかりました。
イベント撮影など昼間の屋外で行われるような大きなストロボ光量が必要となる場面で使用しましょう。
ただし他のストロボヘッドと比較すると、光は直線的で被写体向けの光ではありません。
必ずアンブレラやソフトボックスなどのディフューザーをセットで使用することをおすすめします。
チューブ型(H200J):人物撮影向けの柔らかく拡散された光を活かす!
チューブ型は、広く拡散された光が特徴的でした。
これは被写体の肌をキレイに映す、人物撮影向けの柔らかい光です。
屋内、屋外問わずで人物撮影向けの光として使用しましょう。
私自身もこのチューブ型を一番頻繁に使用しています。
こちらも直射で当てるのではなく、アンブレラなどのディフューザーと組み合わせて使用することがおすすめです。
ただし通常ストロボヘッドに比べ、光量が落ちること。
またむき出しの形状なので取り扱いに少し注意が必要な点に注意しましょう。
私は保護カバーを付けて持ち運びをしています。
割れてしまうとその日の撮影ができなくなることと、また電球ヘッドは別売のもので購入すると結構高いので、保護カバーはおすすめです。
H200R:アクセサリーと組み合わせた撮影ができる!

通常ストロボヘッドとチューブ型の中間のような光のH200R。
AD200本来の光量を活かし、さらに光の拡散効果も期待できます。
おすすめの使い方としては、別売の「AK-R1」との組み合わせです。
AK-R1は以下のアイテムが全てセットになったアクセサリーキットです。
これ一つあるだけでライティングの幅が大きく広がります。
- ディフューザードーム
- ディフューザープレート
- ウォーミングフィルター
- フィルターホルダー
- グリーンフィルター
- ハニカムグリッド
- バウンスカード
- バーンドア
- スヌート
実際にセットしてみるとこんな感じです。


H200RとAK-R1の組み合わせは、AD200の持つポテンシャルを大きく活かせます。
光量と光の拡散性の改善、ライティングの幅を増やしたい方は検討してみましょう。
AD-S17:ディフューザーが使えない環境で使用!

最後キノコ型のヘッド、AD-S17は強い拡散性により柔らかい光を作ることと、その分光量が落ちてしまうことが特徴でした。
こちらはより人物の肌をキレイに映す効果として使用しつつ、一番活用できるのはソフトボックスやアンブレラなどのディフューザーが使えない場面での使用です。
例えばコスプレイベントなどでは、大型のディフューザーの使用が規約で禁止されている場所があったり、狭い場所での撮影、また強風でディフューザーの使用が難しい場面があります。
そんな時にAD-S17を使用することで、ディフューザー無しでも人物撮影向きの柔らかい光を作ることができます。
また私はクラムシェルライティングの下段のストロボにAD-S17を組み合わせて使用することがあります。ソフトボックス等の荷物が減らすことができます。
今説明したのは一例なので、まだまだ活用の幅を増やせます。
価格も安くて揃えやすいので、一つ持っていてもいい機材かなと思います。
【まとめ】ストロボヘッド交換はAD200のメリット!!

今回はAD200シリーズに使えるストロボヘッドを比較、レビューしてみました。
活用方法等参考になれば幸いです。
ストロボヘッドの交換は、GODOXや他メーカーのストロボを見てもほとんど無く、まさにAD200シリーズだけのメリットと言えます。
ぜひ自分好みにカスタマイズして、撮影に活かしてみてください。
AD200シリーズの最新機種「AD200proⅡ」についてのレビューもこちらの記事で紹介していますので、合わせて参考にしてくださいね。


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