「海で撮影がしたいけど、許可はどうやって取れば良いのかな?」
「海で撮影する時のコツや注意点が知りたい」
今回はそんな疑問にお答えします。
夏になると「海」を舞台にしたアニメ作品のコスプレや海と一緒に撮影するポートレートが撮りたくなりますよね。
しかし海でのロケは、いきなり行って撮影するのはNGです。
事前にしっかりとした準備をするのがおすすめです。
まずは撮影に向いている砂浜や堤防などを探す必要があります。
またコスプレ撮影の場合は、まずは撮影して良いか許可が必要になります。
撮影方法についても、海は日差しが特に強い特殊な条件下で撮影することになります。
事前に撮影がうまくいくように機材や撮り方のイメージ作りなど…
準備をすることをおすすめします。
今回は海で撮影したいという時に注意したい点として、ロケ地選びのポイントから撮影方法のコツまでを解説します。
【この記事の内容】
- 海撮影のための事前準備①ロケ地選びのポイント
- 海撮影のための事前準備②ロケ撮影の許可を取ろう!
- 海撮影のための事前準備③構図集めをしておき、スムーズな撮影を!
- 海での撮影で良い写真を撮るためのコツ5選
Contents
海撮影の事前準備①ロケ地選び!
海での撮影はまずロケ地選びから始まります。
撮りたい写真のイメージや交通の便に合わせて、砂浜や海水浴場などを探しましょう。
探す方法は主に以下の2つになります。
- 実際に過去に撮影以外で行った場所を覚えておく
- ネット検索で「〇〇県 海水浴場」等ロケ候補地を探してみる。
- 仲の良いレイヤーさんやカメラマンさんに聞いてみる。
このうち一番簡単なのは仲の良い人に聞いてみることですが、良いロケ地はあまり他人に教えないという暗黙のルールがあります。
一番確実なのは、海でロケを経験している人と一緒に計画を立てることかもしれません。
自分で探す場合は一つだけではなく、いくつか候補を見つけておきリストアップしておくと良いでしょう。
場所を決めたらロケをする時期の状況確認を進めます。
撮影ができそうか事前に確認しておくポイント
海でロケ撮影をする場合、ほとんどが海水浴場や観光地の砂浜になると思います。
そこで以下のポイントを確認しておきます。
【撮影ができそうか確認するポイント】
- 撮影をする時期、時間帯の一般客の多さ
- 駐車場の有無
- 着替えをする場所の確保
特に一番重要なのが「撮影をする時期、時間帯での一般客の多さ」です。
夏となれば海水浴場は多くの人で賑わい、とても撮影どころではない場合もあります。
そのような状況ではカメラを持って撮影はできませんよね。
一番確実にロケ地の状況を知るには、実際にロケ地を事前に見に行く「ロケハン」を行うことです。
上記の3点についてポイントに注意しながら実際に見ておくのが確実です。
着替え場所がない?簡易のテントが便利
実際のロケ地ではなかなか着替えをする場所がなくて困ります。
ロケをする前は下に着てきたり、上着で隠せばOKかもしれませんが、海ロケでは水に濡れることも多いのでやはり着替えたいもの。
そんな時にあると便利なのが、簡易のテントです。
組み立てもほとんど時間がかからずできるので、ぱっと着替えに使うことができます。
海ロケ以外でもその他の場所のロケにも役立ちそうですね。
ロケ地が見つからない場合は?
実際にロケ地を探してみるとなかなか見つからなくて困ってしまうかもしれません。
多くの場合は
- 人が多くてロケできる場所がない
- 撮影をして良い場所かわからない
この2点だと思います。
そこで以下の2つの方法を試してみましょう。
ロケをする時期や時間帯をずらす
多くの海水浴場は、7~8月にかけてが一番人が多い時期です。
そこでロケの時期を、前もっての5、6月や海水浴シーズンが終わった9、10月にずらしてみることをおすすめします。
海水浴の時期を避ければ、砂浜は意外なほど人が少ないものです。
また時期をずらすのが難しいという場合は、時間を早朝や夕方など…人が少ない時間帯を狙ってロケを行うのも一つの手です。
海水浴場や砂浜で撮れるスタジオやイベントを利用する!
コスプレ撮影スタジオの中には、隣接する海岸などで撮影OKの場所があります。
またイベントでも海水浴場が撮影場所として開放されているものがあります。
こういったスタジオやイベントを利用することで、この後説明する許可の問題や一般客を気にする必要なく撮影ができます。
Twitterなどでイベント情報を確認してみましょう。
海撮影のための事前準備②ロケ撮影の許可を取ろう!
ロケ地を絞り込んだら、次は撮影の許可を取る必要があります。
特にコスプレ撮影の場合は、撮影許可は必須になります。許可なしでの撮影は後々トラブルの元となるので絶対に避けましょう。
砂浜や海水浴場の場合は、自治体や観光協会が管理している場合が多いです。
管理している団体に電話などで撮影の許可を取ります。
許可を取る流れや電話の際の流れはこの記事にまとめていますので、参考にしてください。
撮影の事前準備③海で撮影したい構図イメージ作り
実際に撮影の予定が決まったら、撮影の準備としておすすめしたいのが「どんな写真を撮りたいか」のイメージ作りです。
海での撮影は暑さや太陽の状態もあり、どうしても短時間勝負となりやすいです。
事前に作品の雰囲気や撮りたい構図をしっかりイメージして、短時間で使える写真を撮影する必要があります。
そこで一番参考になるのが、他のカメラマンが海で撮ったコスプレやポートレートの写真のを見ておくことです。
全く同じ構図や写真を撮るわけにはいきませんが、ある程度自分の撮影イメージに近い写真を見て、撮影の仕方や構図を頭に入れておきましょう。
yahooやGoogleで「海 ポートレート」などで画像検索
検索サイトで「海 ポートレート」や「海 コスプレ」などで画像検索するとプロやアマチュアカメラマンが撮った様々な海での写真が見つかります。
その中から自分が撮りたいイメージのものを保存して参考にしましょう。
Twitterやインスタグラムで「#海ポートレート」
SNSでも多くの海での撮影の写真を探すことができます。
「#(ハッシュタグ)海 ポートレート」などのタグを検索することで効率良く写真を見つけることができます。
キャラクター名(作品名)+衣装でTwitter検索
自分が撮影するキャラクター名や作品名と衣装名を検索をかけることで、他のレイヤーさんがアップした写真を見つけることができます。
例えば「●●(キャラクター名や作品) 水着」などで検索します。
イラストなどが多くでてくる場合は一緒に「コスプレ」や「cosplay」などの区別する単語も入力してみましょう。
実際に海で撮影する時のコツとテクニック!5選!
万全に準備をしていっても「いよいよ撮影!」となった時、なかなか思う通りにいかないのが海撮影の難しさです。
そんな時に思い出してほしいのが、これから紹介する海撮影での5つのコツです。
一番の敵は太陽による白飛び!フィルターを活用しよう。
海での撮影は、日差しが強く遮るものが無い中で行います。
一番苦労するのは「写真の白飛び」だと思います。
被写体の顔を明るく撮るために、露出を上げると背景となる空や海はただただ真っ白になってしまいますよね。
そうなると海を背景にした時に残したい空や海の青色が残らなくなってしまいます。
そんな時に活用したいのがNDフィルターやPLフィルターといったレンズに装着するフィルターです。
この2つのフィルターは背景の白飛びを抑えて、本来の色を残してくれます。
ストロボを使わなくても、青空や海の色をある程度残すことができます。
「フィルターを使って、本来の色を残しながら少し暗めで撮影→現像の際に微調整を行う」
これが一番海や空の青色を表現できる撮影方法です。
日の高さと日差しの強さが一番の敵!時間帯を考慮!
撮影する時間帯が真昼で、太陽が高い位置にある場合、レイヤーさんの顔に影が入りやすくなったり、どうしてもうまく撮れない時があるかもしれません。
そんな時は近めの構図を諦め、遠めの構図の雰囲気写真にシフトしたり…
顔がはっきり映らなくても逆光や日差しを生かした写真にシフトするなど撮り方を変えてみましょう。
また思い切って太陽が傾くまで時間を調整することも必要です。
スタジオと違い、自然光の影響を完全に受けやすい撮影なのでこういった工夫も必要です。
日中シンクロで逆光でも顔を明るく!
強い逆光の時に、被写体の顔に影が出ないように撮影するには日中シンクロの撮影方法を使うのがおすすめです。
日中シンクロとは、ストロボを使って被写体と背景の明るさを分ける撮影技術のことです。
使いこなすにはコツがいりますが、覚えれば屋外ロケで非常に役立つ技術です。
波を入れる。砂浜を入れる。堤防や漂流物を入れる。
だだっ広い海と一緒に撮った時に、どうしても締まりのない写真に感じることがあります。
被写体と海のバランスに注意してもう一度構図を考えてみる他、合わせて印象を変えるものを入れてみるのもコツの一つです。
例えば波打ち際の白い波の泡を入れてみたり、砂浜の白や茶色とコントラストを入れてみる。他には堤防やテトラポット、また印象的な漂流物を入れてみるなどの変化を与えてみましょう。
写真がまた違った雰囲気になって、印象もぐっと変わるかもしれません。
一番のゴールデンタイムは夕暮れ時!
海撮影で一番写真が撮りやすく印象的な写真が残せるのは、太陽が沈みだして日が落ち着いたぐらいの時間帯~日没時です。
太陽が沈みだすと、被写体や海、空などが白飛びしません。
しっかり映せる明るさとなり、写真も撮りやすくなります。
また日没時は夕暮れに染まる太陽や海が写真に撮れます。
オレンジかかった空や光、日が沈む様子は作品の雰囲気作りにもピッタリですね。
この夕暮れの時間を狙って撮影を行うと、思い通りの写真や印象的な写真を撮れる可能性が高いです。
ただでさえ暑い時期での撮影になりやすい海撮影。
最初から少し遅めの集合にしてこの時間を狙って撮影するのも良いかもしれませんね。
その他の海撮影の注意点!機材トラブルと暑さに注意
海での撮影は、水や潮風に当たりやすくどうしても機材トラブルが起きやすいです。
- 波をかぶらないようにカメラの置く位置や持つ位置に注意する。
- 海沿いの強風によるスタンドの転倒に気を付ける。
こういった点は必ず注意しながら撮影を進めましょう。
スタンドは風にも耐えられる頑丈なもの+転倒防止の工夫も必要です。
もちろん波の高い日は海に入らないなど…
自分たちの身の安全を守る配慮も必要です。
合わせて暑い時期での撮影となるので、自分や被写体さんの体力にも気を付けましょう。
表情などに疲れが出てきたら適度に休憩しながら撮影を進めていきましょうね。
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